更新日: 2019.08.05 01:12
F1ハンガリーGP決勝:緊迫の一騎打ちを制したハミルトンが今季8勝目、フェルスタッペンはタイヤ戦略で一歩及ばず
ここからレースは膠着状態に入っていき、各車がタイヤマネージメントに徹する。首位フェルスタッペンの2秒後方にハミルトンがつけ、フェラーリ勢はこれついていくことができずじわじわと引き離されていく。
15周目に下位にいるジョビナッツィらがピットインを始め、ハードに交換。上位では19周目にグロージャンがピットイン、21周目にダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)もピットに向かう。そして20周を迎える頃には首位フェルスタッペンがタイヤグリップの低下を訴え始めるが後方のフェラーリとのギャップを見てそのまま引っ張り続ける。
フェルスタッペンは25周目にピットに飛び込んでハードに交換するが、フェラーリ勢の前で戻ることができたものの、ジョビナッツィやストロールなど後続集団の周回遅れの直後に入ってしまう。それでもハミルトンとのギャップには余裕があり、ハミルトンはステイアウトしてプッシュを続けるが「これ以上速く走れない!」と訴える。
27周目にルクレールがピットインし中団グループの前に戻り、28周目にはランド・ノリス(マクラーレン)とガスリー、アルボンがピットインし、タイヤ交換に手間取ったノリスはガスリーに逆転されてしまう。29周目にはサインツ、ライコネンもピットインし、まだピットインしていないヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセン(ハース)を挟んで実質的に5番手以下はサインツ、ガスリー、ライコネン、ノリスの順になる。
ハミルトンは31周目まで引っ張ってピットインするが左右フロントタイヤの交換に時間が掛かり4秒を要してしまい、コースに戻るとフェルスタッペンとの差は5秒に開いてしまった。しかしピットアウト直後にフェルスタッペンよりも2秒速いファステストラップを連発して一気にギャップを縮めてテールトゥノーズの状態に持ち込んでいく。6周の差を生かし、タイヤがフレッシュな間にアタックを仕掛ける戦略だ。
36周目のターン2でやや挙動を乱しワイドになって一旦はギャップが縮まったものの、ハミルトンは再びフェルスタッペンの背後に迫る。
38周目のターン4手前でハミルトンにスリップストリームに入られたフェルスタッペンはインを守り、ハミルトンがターン4でアウト側に並びかけるが、ランオフエリアへとコースオフしてフェルスタッペンが首位を守る。