そのフェルスタッペンにドライバーズ選手権で7点差まで詰められているボッタス。しかし、この日はうれしい発表がチームからあった。FIAの記者会見が開かれる3時間前に、メルセデスに2020年も残留することがチームから発表されたのだ。
「最高のニュースだ。チームは後半、より強くなるし、来年も強いチームであることは間違いないと信じている。だから、僕にとって他チームへ行く選択肢はなかった。先週末に僕たちはすでに書類上の手続きは終了していた。あとはチームからの正式発表を待つだけだった」
前日の8月28日は、じつはボッタスの誕生日だった。同郷のフィンランド人記者から「二重の喜びとなったね」を尋ねられると、ボッタスは満面の笑みでこう答えた。
「ありがとう。そうだね、いま話したように、僕は残留するってわかっていたから、誕生日の最高のプレゼントになったよ!!」
ペレスもレーシング・ポイントとの交渉が大詰めを迎えている。
「もう少しで発表できると思う」と語ったペレスは、マシンとの相性のいいベルギーGPでのレースについて、次のように抱負を述べた。
「今週末、ここで僕たちが力強い走りができないはずがない。僕たちはここで再び4番目に速いチームになる。中団グループは接近しているから、ここでいいレースをして、コンストラクターズ選手権でできるだけ上位でフィニッシュしたいんだ」
最後はウイリアムズと3年契約を結んでいるラッセルだ。しかし、この会見で重大発表を行った。
「来年かあ、できれば来年もF1にいたいね……というのは、冗談で、僕は来年もウイリアムズで走るよ。もう、ウイリアムズとは複数年契約でサインしている。来年についても、チームからの正式発表を待つだけ」
この日の会見は、2020年もF1のシートを確保、あるいは確保しそうなドライバーたちだけが集う場となったため、比較的明るい雰囲気の中で行われた。果たして、来週イタリアGPの木曜会見はだれが参加し、どんな雰囲気になるのだろうか……。
