更新日: 2019.08.30 16:02
ホンダ田辺TD木曜インタビュー:新たな進化を果たしたホンダPU「今回のスペック4はひとつの到達点」/F1ベルギーGP
──根本的なパワーアップにはICEの改良が欠かせないと思うのですが、スペック4はその意味では大きな進歩といえるでしょうか。
田辺TD:スペック3の進化版と考えていただければ。
──今後のレースで、サーキットによってはスペック3を使うこともあり得ますか?
田辺TD:もちろん、最新スペックが最良なのはたしかなんですが、ペナルティのことを考えれば旧スペックをまったく使わないわけにもいかない。そこは年間通しての、やりくりですね。
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──スペック4自体は、かなり前から準備ができていて、その上で、投入のタイミングを測っていたのでしょうか。
田辺TD:3週間の夏休みが入ることで必要な台数を揃えることができました。それと夏休み明け以降、高速サーキットが続くことも考慮して、ベルギーでの投入は狙っていたタイミングでしたね。
──燃料のアップデートは入っていませんか?
田辺TD:同じタイミングでは入りません。
──振り返ってみると、スペック3投入後のキャリブレーション(計測数値の最適化)はかなり苦労した部類だったんでしょうか。高温対策とかラグの問題が出ましたが。
田辺TD:たしかに投入後も、いろいろ改良は重ねました。最後の詰めをしながら、レースを戦った感じですね。ただ去年のスペック3の状況に比べると、その後の学習もあって、かなりスムーズに行けたと思っています。
──残り9戦のこのタイミングでスペック4を投入したということは、今後さらなるアップデートもあり得ますか?
田辺TD:……頑張ります(笑)。いろんな状況を見据えつつですが、新たなスペックを出すたびにペナルティが待っている。そこをどう考えるかですね。