一方でセバスチャン・ベッテルのレースを評価したロズベルグは、彼のパフォーマンスを手厳しく論じた。
「かわいそうなベッテル。彼はあのレースで(ルーベンス・)バリチェロのようだった。手を振ってチームメイトに追い越させて、ルクレールを手助けしたんだ」

「4度の世界チャンピオンにしては驚くべきことだ。このことがベッテルの今後にどう影響するのか見てみよう。でも彼が満足していないだろうことは確かだ」
ロズベルグの注意を引いたもうひとりのドライバーはランド・ノリスだ。マクラーレンのルーキーであるノリスは、5位という素晴らしい順位につけようとしていたが、彼のキャリアにおける最高順位の獲得は、残りたった1周を残すところで起きたエンジントラブルのせいで実現しなかった。
「ランド・ノリスはまたしても素晴らしい走りを見せたね」
「彼は現時点で有望な成長株だ。イギリス人全員にとって、彼は将来を見るのが楽しみな存在になるだろう」
「でも、素晴らしい走行をしてキャリアのなかでも最高のレースで5位につけていたのに、最終ラップでマシンが壊れるということが、いかに打ちのめされることか想像してほしい。なんて酷いことだろう」
「レースの神々は常にクレイジーな出来事を投げかけてくる。でもランドは素晴らしい仕事をしたよ」
