パドックの情報筋によると、ウイリアムズは2020年に、現在FIA-F2に参戦しているニコラス・ラティフィをラッセルと組ませたがっているという。同じカナダ人ドライバーのランス・ストロール(レーシングポイント)と同様に、ラティフィにも彼のレースに投資している富豪の父親がいる。ウイリアムズは、間違いなく追加収入を得ることになるだろう。
しかし現時点でラティフィには、F1のスーパーライセンス取得に必要なスーパーライセンスポイントが足りていない。ラティフィが今シーズン末までに十分なスーパーライセンスポイントを獲得できるかどうかまだわからないので、ウイリアムズは、クビサにチームにおける自身の進退を決めるのを12月まで待つように伝えた。

もしラティフィがスーパーライセンスを取得したら、彼は2020年のウイリアムズのシートも獲得するだろう。そうなるとクビサはリザーブ兼テストドライバーに降格されるだろう。もしラティフィがスーパーライセンスを取得できなければ、クビサはレースシートを保持できる。
しかしクビサは12月まで待つことを望まなかった。なぜならもしウイリアムズのレースシートを失って、12月から他のチャンスを検討することになったら、その時点で好ましいオファーはなくなっているだろうからだ。
さらにクビサは、競争力のないウイリアムズのマシンに乗ってもう1年最下位付近で苦戦することを望まなかった。2019年から2020年にかけて、マシンが大きな改善を見せる見込みはないのだ。
競争力のあるDTMのチームでレースをすることは、クビサにとって見送るにはあまりにも魅力的なオファーだった。