更新日: 2019.09.23 10:58
レッドブル・ホンダ密着:早めに動いたピット戦略が奏功しフェルスタッペンが3位表彰台/F1シンガポールGP日曜
18周目の時点でフェルスタッペンとハミルトンの差は4.6秒あったが、1周につき約1.5秒速いペースで走行していたフェルスタッペンはピットアウト後、数周で計算上、2番手を走行していたハミルトンを逆転していた。
「メルセデスはハンガリーGP同様、タイヤがもう少し長く持つと思ったんでしょう。でも、それがうまくいかなかったということだと思います」(田辺TD)
レース終盤、「ドライバーが思うのと違った部分もあって、何度かパワーユニット(PU/エンジン)のモードを変えて走っていた」(田辺TD)というフェルスタッペンは、ハミルトンの猛攻をしのいで3位でフィニッシュした。
しかし、フェルスタッペンは「僕らはいつだって勝ちたいと思っているから、今日のレースはそれほどエキサイティングじゃなかった」と、過去5回の表彰台に比べると、喜びは控えめだった。それは、ホンダにとっても同様だった。
「今回もフェラーリが明らかに速かった。この速さはこの後も続くでしょう。今年のフェラーリはストレートが速く、ストレートはどのサーキットにもあります。さらに低速コーナーでのパフォーマンスがも向上し、大きく底上げされているようです。したがって、この先、どのサーキットへ行っても脅威になると思います」と、田辺TDは警戒する。
今後、レッドブル・ホンダはメルセデスだけでなく、フェラーリとも三つ巴の優勝争いをしていくことになるだろう。そうなれば、この日、ボッタスが協力してハミルトンの4位フィニッシュをアシストしたメルセデスのような、チーム戦術が必要となるかもしれない。6番手でスタートして、確実に6位を獲得したアレクサンダー・アルボン。優勝争いはできなかったが、レッドブル・ホンダにとっては今後に向けて収穫もあったシンガポールGPの3位&6位だった。