更新日: 2019.10.25 18:13
フェルスタッペン直前インタビュー:過去2連勝のメキシコで厳しい表情「パワー面では追いついたが車体では完全に負けている」
──ルイス・ハミルトンが環境問題に関して、さかんに発言しています。あなたの見解は?
フェルスタッペン:(しばらく考えて)僕は、ガソリンエンジンがいいな。電気的なデバイスは、あんまり好きじゃない。そういう答えで、いいのかな?少なくともF1ではね。もちろん地球規模での環境問題は考えるべきだけど、だからといってF1も電気にすべきだとか、そういう過剰反応はしない方がいいと思う。
──ハミルトンの実践しているビーガン(完全菜食主義)に関しては?
フェルスタッペン:面白いドキュメンタリーをTVでやっていて、肉体的なパフォーマンスもビーガンの方がより発揮できるという内容だった。ただF1の場合、自転車や超長距離ランニングのように、そこまで身体を追い込まないからね。やっぱり時々は、普通のハンバーガーもがっつり食べたいし(笑)。だからといって、ルイスのやり方を批判するつもりは全然ないし、それぞれが好きな方法で自分の道を進めばいいんじゃないかな。
──2019年シーズンは特に後半になって、思うような結果が出せずにいます。2020年シーズンこそは、タイトルを狙えそうですか。
フェルスタッペン:僕らに足りないのは何か、それはきっちり把握している。その部分を何とか改善させようと、チームもホンダも必死に頑張ってくれている。勝ちたいという気持ちは、ライバルたちに決して負けていない。でも結果がどうなるかは、フタを開けてみないとわからないね。
──シーズン後半になって、フェラーリ、メルセデスに追い付けていない一番の理由はなんだと考えますか。
フェルスタッペン:アップデートの差だろうね。僕らも毎レースのように改良版を投入しているけど、彼らほどのペースで戦闘力を上げられていない。そんな単純な話だと思う。フェラーリはシーズンを通じて信じられないほどパワーを上げたし、メルセデスは全体パッケージとしてはベストなんじゃないかな。たとえ予選で負けても、レースでひっくり返す地力がある。
この2チームをやっつける実力は、残念ながら今の僕らにはない。フェラーリはとにかく、あのエンジンパワーが最大のアドバンテージだ。メルセデスVSホンダでいえば、パワー面ではようや追い付くところまで来たし、それは大きな達成だと思う。でも車体では、完全に負けている。厳しい状況だけど、必ず突破口は見つかると思っているよ。
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