──この5戦ではルイス・ハミルトンを抜いて、あなたが最もポイントを稼いでいるドライバーです。その成果と、ここまで何度か繰り返したミスと、どちらがあなたの脳裏により強く刻まれていますか。
ルクレール:この5戦で言えば、そのうちの前半3戦(ベルギー、イタリア、シンガポール)はすごく評価できるレースだった。一方でこの2戦(ロシア、日本)は、期待したような結果が出せなかった。なぜそうなってしまったのか、まだ分析し足りない部分もある。前半3戦に関しては、幸運にも恵まれたけど、いずれにしてもすごく満足している。なのであなたの質問に戻れば、成果を挙げたレースのことを、より強く覚えているね。
──このサーキットで、特に好きな区間は?
ルクレール:最後のスタジアムセクションだね。観客の熱狂がすぐ間近に感じられて、走っていてワクワクする。決勝レースに限らずね。あの臨場感は、凄いよ。同時にあの低速区間はすごくテクニカルで、簡単にミスを犯してしまう。そこも好きなところだね。
──たとえば鈴鹿の130Rが、今のF1マシンでは簡単に全開で行けてしまう。それを指して今のF1マシンは、あまりに運転が簡単過ぎるという意見があります。
ルクレール:僕はそうは思わない。それぞれの時代のF1マシンには、それぞれの難しさがあるはずだ。今のF1は10年前より、はるかに速くなっている。グリップもダウンフォースも増して、なので130Rは全開で行けるようになった。けれども10年前には簡単に攻略できたコーナーが、逆に難しくなっているはずだよ。
