ミックにとっての夢のマシンは、ミハエルが開発にかかわったフェラーリ458イタリアだという。
「僕としては458だね。僕の父は458イタリアに大きな貢献をした。彼の意見は重要だったんだ。父はこのマシンの開発においてエンジニアたちと多くの仕事をした」
「僕は父のDNAをすべてのフェラーリマシンに感じることができる。そのことは本当に誇りに思うよ。それに自然吸気エンジンのサウンドはすごくクールだ」
F2での最初のシーズンは楽なものではないが、その経験は後のキャリアで役立つとミックは考えている。
「時々ちくしょうと思うこともあるけれど、学びの段階だということも分かっている。困難な時期が人を強くするんだ。もしそうした状況を好転させて最後にはポジティブな結果にすることができたら、最初からすべてがうまくいったときよりも多くのことを学ぶことができる」
「もしいつかF1に参戦し、突如として何もうまくいかなくなったら、プレッシャーは膨大なものになるだろう。そうした状況はドライバーを完全に潰してしまう。でもそのドライバーが以前にそうしたことをすべて経験して困難を乗り越えてきていたとしたら、その状況に慣れているだろうし、うまく対処することができると僕は思う」

モータースポーツの世界に入っていなかったら何をしていたと思うかと聞かれ、ミックは他の仕事は考えられないと答えた。
「偶然だね。最近友人とまさにそのことについて話をしていたんだ。もしクルマに関わるいかなる仕事も選ぶことを許されていなかったらどうだろうってね。何も思いつかなかったよ。僕はいつもエンジンに囲まれてきたし、これからも常にそうだろう。プランBはどうなのかって? プランAがとてもうまくいっているじゃないか!」