酸素が薄いと、エンジン本体の出力も落ちる。それを補うため、ターボコンプレッサーにより多くの仕事をさせる必要がある。必然的にターボユニットは平地より、はるかに多くの熱を発することになる。その熱を効率良く逃がすことができないと、最悪の場合ターボが壊れてしまう。一方で空力的な影響は、最小限にしたい。そのため多くのチームは、カウル後端の開口部をできるだけ大きくする解決法を取っていた。

マクラーレンMCL34は排気口の真上に垂直な開口部を開ける手法を取っていたが、これはフェラーリSF90を真似たものである。
(3)レッドブルRB15の冷却対策