更新日: 2019.11.06 20:11
レッドブル・ホンダ密着:モンツァで悩まされた“飛び跳ね”によるパワーロス症状は対策済み/F1アメリカGP
「特にターン9の出口で完全に飛び跳ねたために荷重が抜けてタイヤが空転し、オーバーレブしている状態となりました。こういう形でオーバーレブするのは、21戦の中でほとんどありません。昨年のアメリカGPよりもひどい状況です。その原因はわかりませんが、アスファルトがうねっている感じです。サーキットからは『うねっている部分のアスファルトの表面を削っていますが、これ以上は削れない』という説明を受けています」(田辺TD)
リミッターにあたるという症状は第14戦イタリアGPが行われたモンツァでも、ホンダは悩まされた。
あのときは、予選でフェルスタッペンがシケインの出口で縁石に乗り上げた際に、過大なホイールスピンを起こして、エンジンをオーバーレブさせ、その状況でもドライバーがアクセルを踏み続けたために、トラクションコントロールを監視しているFIAのコンピュータに引っかかり、(強制的に)パワーロスを発生させてしまうという状況に陥った。
「われわれはこの問題に関してはモンツァで痛い目に遭いました。その後、対策を講じているので、今日はバンプ、縁石も含めて(オーバーレブを起こしたときに同じような)問題は出ていません」
レッドブルもフリー走行1回目から2回目にかけて、順調にセットアップを進めていた。ドライバーふたりは「クルマのペースはかなり良さそうだ」(フェルスタッペン)、このサーキットが初経験となるチームメイトのアルボンも「6番手のタイムはコースを完全にはみ出したために抹消され、2番目に速いタイム。それでもまだいくつかミスを犯していたから、まだまだ改善できる余地はある」と土曜日に向けて手応えを感じている様子だった。
今年のアメリカGPは2015年にF1にデビューしたフェルスタッペンと、同年にF1に復帰したホンダにとって、100戦目のグランプリ。節目のレースでどんな戦いを演じるのか、注目したい。