残り2周、フェルスタッペンはDRSを使ってハミルトンのスリップストリームに入りながらも、バックストレートエンドが黄旗区間となっているために、オーバーテイクできなかった。
レース後、田辺TDは「ラスト2周で出た黄旗がなければ2位も見えていただけに悔しい」と語ったものの、「週末を通して安定した速さを見せられた」と、週末のレッドブル・ホンダの戦いぶりをポジティブにとらえていた。
クリスチャン・ホーナー代表も「マックスは予選とレースで王者メルセデスと真っ向勝負し、第15戦シンガポールGP以来の表彰台を獲得した。チームメイトのアレックス(アルボン)は1周目に挟み撃ちにあう形でフロントウイングの交換を余儀なくされたが、見事な巻き返しで5位入賞を果たし、チャンピオンシップで6位に浮上。着実に成長している」と、ふたりの戦いぶりを高く評価していた。
しかし、第15戦シンガポールGP以来の表彰台を獲得したフェルスタッペンは満足していない。
「レース後、マシンを見たら、かなりダメージを負っていた。あれがなければ、もっとコンペティティブな走りができたはずだった」
2019年のタイトル争いは閉幕したが、レッドブル・ホンダの2019年の戦いは、まだ2戦残っている。
