しかしハミルトンはまだピットインを終えていないルクレールに抑え込まれ、ターン12で抜いたものの背後にフェルスタッペンが迫り、フェルスタッペンはそのままメインストレートでDRSを使ってインに飛び込んでハミルトンからポジションを奪い返した。
フェルスタッペンとハミルトンはソフトを履いて2ストップ作戦を選択。一方のベッテルは25周目まで引っ張ってミディアム、ボッタスは26周目、ルクレールは29周目まで引っ張ってハードタイヤに履き替えて1ストップ作戦の可能性に賭ける。
中団グループもこの間に1回目のピットストップを終え、7番手はガスリーが堅守して8番手ライコネン、9番手にジョビナッツィ、10番手ペレスという順位に変わった。中団上位勢はいずれもミディアムを履き、11番手まで浮上したリカルドと14番手のクビアトはソフト、12番手のノリスと17番手に落ちたヒュルケンベルグだけがハードを履いている。
首位フェルスタッペンはハミルトンに3秒のギャップを付けるが、35周目あたりからタイヤカスのピックアップに苦しみペースが落ち始める。ハードのボッタスもペースは思わしくなく、チームはアルボンとの戦いを考慮して42周目にピットインさせハードタイヤを捨ててミディアムに履き替えた。

ハミルトンも43周目にピットインしミディアムに履き替え、再びフェルスタッペンに対してアンダーカットを仕掛ける。フェルスタッペンは翌44周目にカバーに入ってミディアムに換えハミルトンの前で戻ることに成功した。
ベッテルは49周目にピットインしここでフェルスタッペンが再び首位に立った。ハミルトンも1.5〜2秒の差で食い下がり、1ストップ狙いのアルボンは20秒後方。ベッテルは4番手でコースに戻ったがすぐにアルボンをパスして3番手に上がった。
その12秒後方では5番手ルクレールと6番手ボッタスが激しい争いを繰り広げ、ペースはボッタスの方が速いものの巧みなブロックにあいコース上で追い抜きができない。そしてボッタスは52周目にリヤから白煙が上がり、53周目のターン3でストップしてしまった。
ハミルトンはフェルスタッペンの背後に迫りもうすこしでDRS圏内となっていたが、ここでセーフティカー出動となりフェルスタッペンはすかさずピットインしてソフトタイヤに交換。