──波乱に助けられた面もありましたが、今日のレースでは常にトップ3チームの直後のポジションにガスリーがいたことも、運を味方につけられた要因でしたね。
エドルズ:そうだね。今日のトロロッソ・ホンダとピエールは、第2集団の先頭を常に走り続けるスピードがあった。レース前、我々は1ストップも視野に入れた2ストップ作戦を選択した。
だから、ソフトタイヤでスタートした後、1回目のピットストップでミディアムを選択した。レースが後半に入ったところで、1ストップは断念し、2回目のピットストップを行い、ソフトタイヤに履き替えて、チェッカーフラッグを目指した。その作戦が結果的にレース終盤に訪れたセーフティカー導入でこちらに味方した。再スタートでは、できればソフトタイヤを履いていたいからね。

──古巣に戻ってきたガスリーの表彰台は格別ですね。
エドルズ:彼は2019年シーズンにいろんなことがあったと思う。そんな彼が表彰台で喜ぶ姿を見ることができて、我々も幸せな気分だ。この表彰台が彼にとって今後の自信につながり、さらなる成長へつながることを期待している。
──第11戦ドイツGPに続いて、ホンダ・ユーザーが2台、表彰台に上がりました。
エドルズ:過去にホンダが苦しい時間を経験していたことは、我々も知っている。そのホンダと我々は2018年に手を組んだ。それはホンダにとって再出発する良い経験となっただけでなく、我々のようなプライベートチームにとっても、素晴らしい経験となった。
ホンダの仕事ぶりは常に真摯で我々も多くのことを彼らから学んだ。ホンダが我々を成長させてくれたんだ。今年のチームはこれまでになく、モチベーションが高い。こんな雰囲気でレースしているのは、私がこのチームに入ってきてから、初めてのことだ。
──これでコンストラクターズ選手権で19点を加え、83点とし、5位のルノー(91点)と8点差です。最終戦で逆転もあります。
エドルズ:ハハハ(笑)。まずはレーシング・ポイント(67点)の前で確実にフィニッシュすること。いまはまだきちんと計算ができていないから、ルノーを逆転するのに、あと何点必要かわからないが、チャンスがある限り、ひとつでも上のポジションを狙うよ。今日、ピエールが見せたレースのようにね。


