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投稿日: 2019.11.29 13:08

ホンダ山本MDインタビュー:契約は2021年末までの1年間「当然、2022年以降の議論も行っている」


F1 | ホンダ山本MDインタビュー:契約は2021年末までの1年間「当然、2022年以降の議論も行っている」

ホンダ山本雅史F1マネージングディレクター
ホンダ山本雅史F1マネージングディレクター

──契約延長が2021年末までの1年間だったことについて。
山本MD:
契約事はとてもシビアで、いろんな項目がある。それらの項目に関して、2021年に対しては合意したということ。当然、マルコさんとは2022年以降についての議論も行っている。2022年以降については、また来年のこのぐらいの時期に、なんらかの発表を行うつもりです。

──とはいえ、11月上旬にホンダが発表した経営状況は、減収減益で、通期の見通しも下方修正するという、かなり厳しいものでした。モータースポーツ活動は本業の経営状況とは別なのでしょうか。
山本MD:
いや、モータースポーツ活動も会社全体の中のひとつ。だから、モータースポーツ活動用に別の予算があるわけではない。ただ、モータースポーツ活動をマーケティングに活用するという点において、私たちも努力が足りていなかった。

 F1での活躍がマーケティングに大きく貢献できるということを今年勝ち始めてようやく気がついた。これを来年以降、2020年と2021年にいかに活用するか。ホンダの販売台数がF1によってどれくらい変えられるのかが、私たち(F1活動をしている者たち)の使命だと思っています。F1活動の付加価値を経営陣に見てもらい、(F1活動の意義を)理解してもらえるようにしていかなければならない。

──なぜ、このタイミングでの発表だったのですか。
山本MD:
FIAに対して、2021年以降もコミットメントするかどうかの回答期限が年内いっぱいだった。さらにメディアのことも考えると、シーズンが終了する前のほうが良いと考えた。

──2022年以降のF1参戦について、現時点でホンダは、どのようなスタンスなのでしょうか。
山本MD:
2021年に大きくF1が変わる。さらに自動車の電動化も今後、どんどん進んでいくでしょう。F1はモータースポーツの最高峰のカテゴリーだと思っているので、ホンダも参戦していますが、今後F1がどうなっていくのかということは、企業にとって(参戦を継続すべきかどうかの)大きな要素になると思います。

 ただ、F1は企業のブランドを世界に発信する最適な場所であり、人を育てるという意味でもいい場所。だから、宗一郎さんも1964年にF1に打って出たんでしょう。企業として、F1参戦がビジネスとして成立していればの話ですが。

──F1がモータースポーツの最高峰であれば、今後も参戦していきますか?
山本MD:
あとはFIAがF1をどのように育ていこうとしているのかですね。


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