Mineoki Yoneya
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1最終戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 しかしノリスの前に出ることはできず、12周目にピットインしたサインツはリカルドの前でコースに戻ったものの直後のバックストレートでオーバーテイクされた。しかしサインツはリカルドを抜き返し、ノリス、サインツ、リカルドの順でロマン・グロージャン(ハース)に抑え込まれ、ソフトタイヤのまま引っ張り続けるヒュルケンベルグに対して苦戦を強いられる。

 12周目にルクレールが上位勢で最初にピットインし、フェラーリはベッテルも同じ周にピットインさせ間髪をおかずダブルストップを行なう。しかしベッテルの停止位置が少し右側にずれたためか、左前後輪とも交換完了が遅れて6.9秒を要してしまった。しかし翌13周目にピットインしたアルボンはベッテルを逆転することができなかった。

 15周目にはボッタスはヒュルケンベルグの背後5番手まで上がってきたが、ストレートが伸びるルノーをなかなか抜けず、後方にはタイヤ交換を終えたベッテルとアルボンが迫る。ボッタスは18周目にやっとヒュルケンベルグを抜いて4番手に上がり、マクラーレン勢も同じく18周目にグロージャンを抜いて本来のペースを取り戻した。

 ヒュルケンベルグはここでピットインし、マクラーレン勢逆転はならなかったがリカルドの前で戻りオーバーカットを成功させたかたちになった。ヒュルケンベルグはさらに前のサインツをDRSで抜いてノリスの背後に迫り実質的な中団グループ最上位を狙う。

 17周目あたりからDRSはようやく問題が解決し使用が可能に。

 20周目を過ぎたあたりからリヤタイヤのタレを訴え始めていたフェルスタッペンは25周目にピットイン。12.5秒前方を走っていたハミルトンは翌26周目にピットインし余裕を持ってフェルスタッペンとルクレールの前でコースに復帰する。一方のフェルスタッペンはコーナー出口でのラグを感じており、チーム側もセッティング変更で対応しようとするがなかなか完全にクリアにはならない。

 ボッタスは29周目にピットインしこれで上位勢は全車がピットストップを終えて首位ハミルトン、2番手ルクレールは11秒差、3番手フェルスタッペンはそこから1.5秒、4番手ベッテルはそこから21秒、5番手アルボンはベッテルの3秒後方、ボッタスはそこから12秒後方という上位勢の位置関係となった。

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