これより少し前、第15戦シンガポールGPでも、やはりサインツを含む4人による中団でのスリリングな争いがテレビの中継に取り上げられなかった。このときはマクラーレンが、テレビでの露出時間の短さに関する質問をF1に提出している。
「この件について、我々はF1と複数回の話し合いを行っている」と、マクラーレンのスポンサーシップマネージャーを務めるダニエル・マキューアンは語った。
「これはドライバーたちや、チームのパートナーたちにとって重要な問題だ。我々は問題を改善し、メディアでの認知度を高めるために、F1との作業を続けている」
サインツは、中団グループの全ドライバーがテレビ露出の少なさには不満を持っていると代弁したうえで、ハースF1のロマン・グロージャンからはテレビ画面を分割してコース上の複数個所で起きているバトルを同時に見せればよい、とする提案が出ていることも明かした。
「このことについては、僕はずっと批判的に発言をしてきたし、中団のドライバーたちもみんな不満を抱えていると思う」とサインツ。
「多くのファンが、先頭集団ではなく中団グループで戦っているドライバーたちが繰り広げている、数多くのバトルを見逃していることになるんだ」