レッドブルとの半年に何があったのかと聞かれ、「チームと僕の間にとどめておくべき事柄がある」とガスリーは答えた。
「F1は過酷な世界だ。金や政治が影響する場合もある。決定にかかわるそういう要素すべてを考慮に入れるべきだ。そうしないのは考えが甘すぎる」
「ヘルムートはいくつかの約束をした。僕はアブダビまではチームにとどまると、彼は言った。いくつか守られない約束があり、がっかりしたこともある。でもF1では重要なのはパフォーマンスだけではないということは分かっている」
「僕は自分自身のことに集中したい。僕自身にももっと他にやれることがあったと思う。それは分かっている」
「僕はまだ23歳だ。いつか世界チャンピオンになるという野望を持っている。長い目で見れば、今年経験したことはいずれ教訓として役立つだろう」

ベルギーGPからトロロッソに戻ったガスリーは本来の力を発揮し始めた。4戦連続で予選Q3に進出、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得し、2020年にトロロッソに残留することもすでに確定している。ガスリーと交代する形でレッドブルに昇格したアレクサンダー・アルボンは、首脳陣から高く評価され、2020年に向け契約を延長した。