■7位 アレクサンダー・アルボン/レッドブル・ホンダ(FIAランキング8位)

パドックでの好感度がしだいにアップ、新人には大切なことだ。3戦目の中国GPでピットスタートから10位、これでますます存在感を強めた。フリー走行時点ではミスしても決勝までに自己修正、果敢な「バトル・プレー」が上層部の夏の決断につながった。レッドブル・ホンダ昇格・初戦のベルギーGPスパでそのプレーをやって見せ5位、鈴鹿ではマックス・フェルスタッペンと予選同タイム3列目を。アピールできた後半9戦を終え、“エース”と組み合う2年目の進化が注目される。
■6位 セバスチャン・ベッテル/フェラーリ(FIAランキング5位)

キャリア13年目の“曲がり角”だったのだろうか。第7戦カナダGPの48周目、3コーナーをターンインできず芝生をカット、トップのままコースに戻ったプレーが断罪された。危険な行為に5秒タイムペナルティ、「53勝目を奪われた」と怒り心頭のベッテル。この事件後から彼はルクレールに予選でかなわず、コース上ではミスが相次ぎちぐはぐなレースがつづくようになっていった(スランプと言わざるを得ない)。それでも第15戦シンガポールの勝利と第17戦鈴鹿のPPに、『ふつうにあたり前のセブ』を見た気がする。
■5位 カルロス・サインツJr./マクラーレン(FIAランキング6位)

オフに入り各国メディアが報じる数々の『19年ベスト企画』で、彼は上位にランクされている。まったく異議はない。2019年シーズンのドライバー採点で☆☆☆☆を6回、☆☆☆も含めるとサインツは中間チーム勢でもっとも多いのだ。キャリア5年、25歳の彼は年下の早熟年代と年上のベテラン世代のど真ん中、中間世代リーダーのポジショニングについた。
■4位 バルテリ・ボッタス/メルセデス(FIAランキング2位)

わずかの差でサインツより上にノミネート、開幕序盤の2勝と3連続PPで満点☆を重ねたからだ。しかし、終盤の日本GPとアメリカGPで勝つまでが長い“足踏み状態”だった。1年を戦いきるさらなるメンタル・スタミナ力、それがそなわれば名実ともに『四天王』にきっとなれる。