しかしハミルトンは、レースウイーク中は身体トレーニングを行なわないことを認めている。個人のトレーニング機器をサーキットからサーキットへ運ばせていた偉大なミハエル・シューマッハーの摂生法とは対照的だ。
「誰にとっても同じではないんだ。ミハエルに役立つことが僕にも役立つわけではない。常に自分のやりかたを探さなくてはならない」とハミルトンは説明した。
「精神的な負荷は簡単にかけ過ぎてしまうものだ。精神面は重要なんだよ。僕はそのことを習得することができた。そして身体面もまた、非常に重要だ」
「マシンはどんどん速くなり、僕たちは記録を更新していく。つまりマシンはより身体的に、Gの負荷をかけてくるということだ」
「ジムをコースに持ち込むことは僕には役に立たない。ぼくはレースウイーク中はトレーニングはしないことにしている。以前に試してみて、あまり効果がなかったんだ」
「僕にとってはレースウイーク中にエネルギーを100パーセントにしておくことが重要だ。他の人が誰かよりも多くのことをしているとか、そういうことではない。どうバランスを取るかがすべてだ」
ハミルトンのビーガン食については多くの記事が書かれてきた。ハミルトンが主張するそのメリットによって、彼の人生は変わったという。