更新日: 2020.03.18 00:53
【ブログ】取材もままならない中止決定後のパドック。ホンダのスタッフは井戸端会議/F1オーストラリアGP現地情報
そしてこの日の夕方、マクラーレンのスタッフ一人の陽性が判明。マクラーレンはただちにレース棄権を決め、それを受けてチーム代表たちはメルボルン市内で夜遅くまで協議を続けました。とはいえその場にはジャン・トッドFIA会長も、チェイス・キャリーF1CEOもいなかったのですが。
翌朝サーキットに行くと、本来ならフリー走行に向けた準備をしているはずのメカニックたちが手持ちぶさたに座っていました。まだ正式発表こそありませんでしたが、開催中止はもはや動かしがたい事実になっているようでした。
そして10時過ぎ、正式に中止発表がありました。ホンダの首脳陣も、集まってひそひそ話。今後のチームとの協力関係とかを打ち合わせたんでしょうか。
第2戦以降の開催も難しい状況から、長期出張者はいったん日本に返すことを決めたようです。
11時45分にはGP主催者、チェイス・キャリーF1CEOらによる(釈明)記者会見が行われ、
そのわずか30分後には、パドックも閉鎖。出入りできるのはチーム関係者だけになってしまいました。
こうなるともはや取材もままならず、わざわざ外まで出てきてくれたホンダの山本雅史マネージングディレクターにだけ話を聴くことができました。
山本さん、「観客やスタッフの安全が最優先課題だから」と中止への理解を示してましたが、でもレッドブルやアルファタウリの活躍がかなり見えていただけに、心中はさぞ無念だったはずです。
GP週末の金曜日に、こんな閑散とした景色を見ることになろうとは。
帰り際に「また来年ね」と声を掛けてきたスタッフも、寂しそうでした。
早ければその夜から、メディア関係者も次々にオーストラリアから去って行きました。僕は書くべき原稿が残っていたのと、せっかくメルボルンに来たのだから海岸沿いの素晴らしいランニングコースを堪能したいこともあって、日曜まで残ることにしました。
翌日からは天気は良かったものの、海からの強い風がひっきりなしに吹きつけてました。
もし予定通り行われていたら、予選もレースも強風の影響をかなり受けたはず。バルセロナテストではリヤ挙動にナーバスなところが見られたレッドブル・ホンダは、苦戦を強いられたのか。それでもメルセデスをしのぐ速さを見せたのか。見てみたかったですね〜。