ドライバーと同乗者が電動カートに乗り込み始め、いよいよレースが開始されようとしていたとき、雲の切れ目から太陽が。メルボルンの天候は中止が発表された13日までは残暑だったが、14日の土曜日からは秋風が吹く、少し肌寒いコンディションとなっていた。ただし、土曜日も日曜日も雨は降ることなく、もしF1が開催されていれば、予選もレースもドライコンディションの下で行われていたばすだった。

その後、参加者たちが、グリッドポジションを前後2列にする変更を全員一致で決定。本来は実際のレースと同様、午後4時10分にスタートする予定だったが、若干遅れ、午後4時20分すぎに。スターター役には参加者のお子さんが任命され、フラッグの代わりにスタッフが着用している蛍光体ベストが振られ、レースはスタート。13台の電動カートは、全車そろって無事に1コーナーを目指して、ホームストレートを駆け抜けていった。





レースはグランプリコースを1周だけだが、電動カートということで、なんとゴールするまで15分以上もかかるという濃密なワンラップとなった。




この翌日の16日、オーストラリアは新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け、首都特別地域とメルボルンがあるビクトリア州に非常事態が出された。一日も早い回復を祈るばかりだ。