更新日: 2020.04.11 18:46
フェラーリ元会長「最大の後悔はアイルトン・セナと契約しなかったこと」
モンテゼモロはまた、現在フェラーリに所属するセバスチャン・ベッテルについて語り、フェラーリは2008年末にレッドブル・レーシングからベッテルを引き抜くことを検討していたが、当時の若いベッテルは『未熟すぎる』と判断したと明かした。
2007年シーズン後半にトロロッソでF1昇格を果たしたベッテルは、翌年に同チームでフルタイムのシートを獲得した。21歳のベッテルは大きなチャンスを最大限に活用し、モンツァでのイタリアGPではポールポジションからの見事な走りで勝利を飾った。
その功績により、フェラーリはベッテルに注目するようになった。当時チームのコンサルタントを務めていたミハエル・シューマッハーは、同じドイツ出身のベッテルが才能あるドライバーであると、チーム上層部に対して主張していたという。しかし当時のフェラーリはベッテルを獲得することなく、2010年にフェルナンド・アロンソを迎え入れることを決定した。
「ベッテルは、シューマッハーがぜひともフェラーリにと望んでいたドライバーだった。当時ベッテルはトロロッソで走っており、レッドブルに昇格する前だった」とモンテゼモロは『Sky Italia』に語った。
「しかし彼はまだ未熟であることが分かり、我々はフェルナンド・アロンソを獲得することを選んだ」
「彼(アロンソ)は、性格的にいくつかの側面があったものの、素晴らしい仕事を成し遂げた。最終レースまでタイトルを争ったシーズンが2回あったのだ」
「ベッテルはプレッシャーを感じやすく、サポートされる必要があるが、行動力がある。彼は何度かミスを犯しているものの、それは彼が大胆であったからでもある。F1では大胆でなければならないと私は考えている」