Text:Mineoki Yoneya

 マクラーレン勢はスタート直後の1コーナーでワイドにはみ出たものの、フェルナンド・アロンソが9位、バトンが11位と混乱に乗じて好位置に浮上してみせた。さらにバトンはエステバン・グティエレスに迫って3周目のターン1でインを突くが、サイドバイサイドのままいったその先のターン3でデブリをヒットして後退。しかし、バックストレートからターン12にかけて悠々とパスして10位に浮上してみせた。

 8周目のリカルドを皮切りに、1回目のピットストップが始まる。ライコネンもこれに反応してピットインするが、バトンの後方に戻ってしまいタイムロス。メルセデスAMGは10周目にピットインさせるはずだったハミルトンをステイアウトさせロズベルグのピットインを優先させたが、リカルド逆転はならなかったばかりか、あわやライコネンの逆転を許すところだった。

 ミディアムタイヤに交換したロズベルグに対し、9周目にピットインしたフェルスタッペンはソフトに交換し、ライコネンを逆転してロズベルグをプッシュするが、ロズベルグも巧みにこれを抑え込む。「4位で終わるためにここにいるんじゃないぞ」とエンジニアに言われたフェルスタッペンだが、ペースは徐々に下がっていきロズベルグから遅れ始めた。逆にロズベルグはリカルドとの差を縮めて1秒以内に迫っていく。

 首位ハミルトンは11周目まで引っ張ってソフトタイヤに交換し首位のままコースに戻った。2位リカルドに5秒以上のせーフィティマージンを築いて「ペースはOK?」と聞くハミルトンに、エンジニアからも「ペースは良いよ、ルイス」と盤石の体制だ。

 11周目にピットインしコースに戻ったアロンソは「ルノーの後ろに入るなんて、最悪だ!」と文句を言うが各車がピットインしたところでトップ6台とフェリペ・マッサ、カルロス・サインツJr.に次ぐ9位。

 10周目にピットインしたバトンもその7秒後方でステイアウトのクビアトを処理して10位で続く。いずれもミディアムタイヤを履いてレースの最後にプッシュする戦略を採る。しかしその後方には同じ戦略のペレス、そしてソフトタイヤを履くグロージャンが2秒以内の差で続く。

 ペースが上がらず6位 ベッテルを押さえ込むかたちになっていたライコネンは、24周目にピットに飛び込んでスーパーソフトタイヤに交換、3ストップ作戦に切り替えてきた。

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