Q2は上位勢にとって決勝のスタートタイヤを決するため、セッションが始まってもしばらくは各チームが腹の探り合いでピットガレージに待機する時間が続く。
3分半が経過してところでメルセデスAMG勢が先陣を切ってコースインし、2台ともに予想されたミディアムではなくソフトタイヤを履いてアタックに向かう。Q1での中団グループとのタイム差を見れば、ミディアムでのQ2突破は難しいと判断したようだ。
そんななかで最後にコースインしたフェルスタッペンだけがミディアムでアタックに臨んだ。

ここでハミルトンは1分3秒325を記録してトップに立ち、ボッタスが0.205秒差で続く。ランド・ノリス(マクラーレン)は0.615秒差でレーシングポイント勢を100分の数秒上回って中団トップに立った。そんななかでミディアムタイヤのフェルスタッペンは8番手に入り、さらに2周目の計測で僅かにタイムを削って6番手に浮上してみせた。一方のアルボンはソフトタイヤにも関わらず1.139秒差で13番手に沈む苦しい展開となった。
残り3分を切ったところでストロールが先陣を切って2回目のアタックへ。各車がこれに続くなか、フェルスタッペンは保険のため新品のソフトタイヤを履いて隊列の最後でコースへ。
ボッタスが1分3秒015でトップに立ち、ハミルトンも0.096秒差で2番手。アルボンはしっかりと1分3秒746を記録して3番手に入りQ3進出を決めた。4番手ノリス、5番手ペレス、6番手ストロール、7番手サインツとなったが、フェルスタッペンはライバルのタイム更新を見ながら最終コーナーでアタックを辞めてタイムを更新せず、トップ10でただひとりだけミディアムタイヤで明日の決勝をスタートすることを決めた。
9番手にリカルド、10位ルクレールというトップ10となり、ターン1でワイドになり黄色のソーセージに乗ってしまったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は0.165秒差の11番手でQ2敗退。フェラーリの苦戦がより克明に映し出される結果となった。以下は12番手ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、13番手ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、14番手エステバン・オコン(ルノー)、15番手ロマン・グロージャン(ハース)というQ2結果になった。
