──今回投入した対策は、絶対に大丈夫といえるものではないのでしょうか。
田辺TD:そこはなかなか複雑で、明日以降レースで走って、シーズンが終わればわかると思います。
──考えられるのは純粋に電気系のトラブル、あるいはプログラム上の問題なのでしょうか。それとも言われているように、縁石の振動の影響が出た可能性も考えられますか?
田辺:縁石の振動に関しては、明らかに因果関係があるとは考えていません。もちろん、まだわかりません。不明なグレーの部分を潰し込んでいる最中ですから。ひょっとしたらそこから何か、出てくるかもしれない。とはいえ現時点では、明らかに縁石のせいだと言えるものは出ていません。
──これまで出たことのないトラブルとレース後に言ってましたが、ということは初投入したスペック1.1で変更した部分に問題があると考えている?
田辺TD:そこも調査中で、何も言えませんね。ただ、そうではないと思ってはいますが、何とも言えません。
──今回、立て続けにレースが開催されるため非常に日数が限られているわけですが、原因究明のための作業としては日本のさくら、イギリスのミルトンキーンズの各ベンチで、同じ仕様のパワーユニットを回してトラブルの解析をしたのでしょうか。
田辺TD:そこはちょっと違います。すでにこれまで最新仕様の耐久、信頼性確認を十分してきたなかで発生していないトラブルですので、トラブルが出た箇所で交換可能な部分に限って、さくらやミルトンキーンズで確認作業を行いました。
──木曜午前中に、対策後のPUを始動させましたか。
田辺:はい。異常は報告されていません。


