投稿日: 2020.07.11 16:00
更新日: 2020.07.11 18:40
更新日: 2020.07.11 18:40
F1技術解説 オーストリアGP:より整流効果を増したメルセデスのコックピット
翻訳・まとめ:Kunio Shibata
マシン後部も、進化を続けている。リヤウイング翼端板の切り欠きが明らかに長くなり、前方に延びた(青矢印参照)。その結果、前方からの気流をより早く受け止め、リヤウイングのインプレートに流し込めるようになった。
この切り欠きによって翼端板外側に生じる小さな渦(ボーテックス)はさらに強力な気流となって、メインストリームの加速を促す。その結果、車体下部の気流と車体両脇からリヤウイングへと流れる気流に大きな速度差が生じ、ダウンフォースが増大する。ただしこれは利点ばかりでなく、空気抵抗も増大することになる。
メルセデスはリヤウイングの支柱も、冬のバルセロナテスト2週目で試されたモノサポート(一本支柱)を採用した。さらにディフューザー側面もより丸みを帯びた形状に変更したようだが、鮮明な写真は今のところ入手できていない。これに関しては、近日中に続報する予定だ。
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