更新日: 2020.07.15 20:07
強すぎるメルセデスが盤石のワンツー。激しい中団勢のバトルと躍進するプライベーター【決勝レポート/F1第2戦】
12〜13周目になるとタイヤが完全に落ち着き、上位勢3台は同じペースでタイヤを労りながらピットストップのタイミングを待つ走行に切り替えた。4番手アルボンはこれに比べると1周1秒ほど遅いペースで引き離されていく。14周目にはペレスもターン3でノリスのインを突いてタイヤをロックさせながら前に出て10番手のポジションを奪い取った。
17周目には7番手リカルドが前のオコンにターン4で仕掛けてアウト側から並びかけていくが、オコンも譲らず先週のアルボンとハミルトンのようにあわや接触という場面でリカルドが引いてオコンが6番手を守った。しかし19周目にはリカルドが完全にオコンを捕らえて6番手に浮上した。その後方ではストロールがバックストレートからターン4でガスリーを抜いて8番手、さらにペレスもこれに続く。
19周目になるとメルセデスAMG勢がピットストップを見据えてプッシュを開始し、首位ハミルトンがファステストラップを連発。2番手フェルスタッペンとのギャップは5秒にまで広がり、3番手ボッタスは2秒後方へと迫ってくる。4番手アルボンはその20秒後方まで引き離されている。
そんな状況のなか、24周目にフェルスタッペンが先に動いてミディアムタイヤに交換する。後方ではノリスに抜かれて11番手まで下がったガスリーもピットインするが、ウイリアムズ勢に引っかかることになってしまった。翌25周目にオコンがピットインするが、前回のリカルドと同じようにそのままガレージへと押し戻されてリタイアとなった。
首位ハミルトンは27周目にピットインしてミディアムに交換し、余裕を持ってフェルスタッペンの前でコースに戻った。しかしボッタスはステイアウトしてフェルスタッペンと同等のペースで走り続ける。そしてハミルトンはフェルスタッペンより0.2〜0.3秒ほど速いペースでギャップを広げていく。
ボッタスは34周目まで引っ張ってピットピンし、ミディアムに換えてフェルスタッペンの8秒後方でコースに戻る。しかしフェルスタッペンよりも10周もフレッシュなタイヤでコース上での争いを仕掛けることになる。
32周目に中団トップのサインツJr.がピットインし、ミディアムに履き替える。しかし左リヤのピット作業に手間取り7.2秒もかかってしてしまう。これを見てストロールが翌33周目にピットインし、サインツJr.の前でコースに復帰した。37周目にリカルドがピットインし、アルファロメオ勢に引っかかってタイムロスしていたストロールとサインツJr.の前で戻ることに成功した。
38周目にペレスがピットインし、サインツJr.の直前でコースへ戻るものの、ターン4への飛び込みでサインツJr.に9番手を奪われた。しかしペレスは諦めずターン6でアウトから抜き返して8番手を取り戻す。
39周目にノリスがピットインし、これで中団勢も全てタイヤ交換を消化。中団勢は4番手アルボンの4秒後方に5番手リカルド、6番手ストロール、7番手ペレス、8番手サインツ、9番手にノリスという順になり、ガスリーはそこから10秒遅れの10番手となってしまった。この中でリカルドだけはスタートタイヤがミディアムであったため、第2スティントにはソフトタイヤを履いている。