更新日: 2020.07.13 12:50
ホンダF1田辺TDレース後インタビュー:パワーユニットトラブルも再発せず3台入賞も「レースではまだまだだった」
──レース終盤、フェルスタッペンがターン3の立ち上がりのドライバビリティが悪いと言ってました。あの発言は実際には、タイヤに関係したトラクションの悪さだったのでは?
田辺TD:レース後のフェルスタッペンに詳しく話を聴いたのですが、タイヤ性能が落ちてきて、低回転まで落ちた時にはエンジンがもたつくような感覚があったとのことでした。タイヤのせいもあるのですが、回転とスロットルの使い方の組み合わせ方にも問題があったと、今は見ています。ですのでどんな状況でどれほど変化したかをよく見て、次戦以降に改善していこうと思っています。
──いわゆるヘジテーションと呼ばれる症状ですか?
田辺TD:そうですね。ヘジテーションの定義にもよるのですが、待っていると唐突に(パワーが)出てくるというような、そんな説明をフェルスタッペンはしていました。
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──レース後の本人の説明では、メルセデスにはストレートでも後れを取っていたとのことでした。それは今の立ち上がりでのもたつきに、起因したものでしょうか。
田辺TD:それは、関係ないと思います。
──開幕戦では、そういう指摘はなかったと思いますが。
田辺TD:先週のフェルスタッペンは6周しか走ってないですし、アルボン以下3人にそういう症状は出ていません。
一方でストレートでの遅さについては、フリー走行、予選を通して、離されているという指摘はあります。ただそれはあくまでパッケージとしての話で、一概に何が問題かは言えない。車体とパワーユニット(PU)のコンビネーションとして、お互いが頑張って対応していくしかないですね。
──ストレートとコーナーのバランスで最適解を求めると、ストレートで後れを取るということですか?
田辺TD:そこは、そうですね。バランスですね。
──低速コーナーの立ち上がりでのドライバビリティということですと、次戦ハンガロリンクではいっそう顕著に出てきそうな問題ですか?
田辺TD:ええ。そう考えています。なのでどういう状況で出るのか、それをきちんと抑えて、対策を打つつもりです。
──初日のドライ路面での走行では、開幕戦より状況がよさそうな雰囲気でした。その意味では決勝でのメルセデスとの差の大きさは、田辺さんとしても予想外でしたか。
田辺TD:いえ、あくまで我々のパッケージが第1戦よりよくなったということであって、その向上した分がメルセデスを凌駕するかどうかは、実際に走ってみないとわからない。そしてレースではまだまだだったというのが、正当な受け止め方だと思っています。
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