ウォルフは、残り3戦メキシコ、ブラジル、アブダビで何が起ころうとも、チームとハミルトンがマレーシアで起きたことから立ち直るのにはもう少し時間がかかるだろうと認めた。
ハミルトンはアメリカで勝利を目前にして走っている最中も、マレーシアでのパワーユニット故障を思い起こさせる異音が聞こえてくるのではないかという思いに取り憑かれてしまったと語っている。
ウォルフは、アメリカGPではマシンに信頼性についての不安は特になかったにも関わらず、メルセデスはハミルトン同様に心配していたと述べた。
「エンジンはできる限りいい状態にしてあった」
「マレーシア(での故障)は青天の霹靂だった。我々はみなマレーシアでの出来事に呪縛されているんだ」
「このささいなトラウマはまだしばらく残ると思う」

ハミルトンは現在、あと3レースを残し26ポイント差でチームメイトのロズベルグを追っているが(注:第18戦終了時点でロズベルグは331ポイント、ハミルトンは305ポイント)、鈴鹿とオースティンの間で取った休暇についてはさほど重要だったとは思っていないようだ。
「もしマレーシアで勝つことができていたら、至福の状態で次のレースに行っていただろうね」とハミルトン。
「実際には至福の状態ではなかったけれど、でも日本にいるのが好きだし素晴らしい気分だった」
「予選ではたったの0.13秒差だったのに、決勝は(スタートに失敗して)大惨事になった」
「でも僕はキャリア全体を通じて良い時も悪い時も戦い抜いてきた。僕にとっては目新しいことじゃない」
「僕は幸運のおかげで、これまでタイトルを獲得し、50勝を挙げてきたわけじゃない」
「それはたくさんのハードワークと献身の賜物だ。他の多くの人たちだけでなく、僕自身が冷静に自分の仕事をこなすことで成り立っているんだ」