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投稿日: 2020.07.24 13:06
更新日: 2020.07.24 13:07

「今年はグリッドにも行けない」コロナ禍で仕事に変化。田辺TDとの連絡もより頻繁に/ホンダ本橋CE独占インタビュー(後編)


F1 | 「今年はグリッドにも行けない」コロナ禍で仕事に変化。田辺TDとの連絡もより頻繁に/ホンダ本橋CE独占インタビュー(後編)

──セッション前後だと、これまでは本橋さんと田辺さんがモーターホームの横でちょっと立ち話したりとか、そういう光景も見られました。

本橋CE:それはできなくなったので、携帯で話したり。その意味では今まで以上に頻繁に連絡を取り合うようになったかもしれません。

2020年F1第1戦オーストリアGP 田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
2020年F1第1戦オーストリアGP 田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)

──ホンダ側のエンジニア、メカニックの人数は去年までと変わっていないとのことですが、チーム側は減っているわけですね。

本橋CE:FIAの要請もあって、たとえばグリッドに行く人数は減ってます。それもあって、ひとりひとりの作業上の守備範囲は広がっていますね。

──ハンガリーではパワーユニット(PU)の全交換も行いましたが、それにはチーム側のスタッフも加わりましたよね。去年までに比べて作業に支障が出たりとか、なかったですか?

本橋CE:特になかったです。人数が多少減っても、みんなプロフェッショナルですから。作業時間の遅延とかはなかったです。非常にスムーズでした。

──グリッドに行ける人数は、ホンダ側も制限されていますか?

本橋CE:はい。私も今年は行けません。なので何か突発的に起きた時の判断手段や具体的な動き方は、事前にチームと一緒に準備してます。

──ハンガリーではレッドブルが、グリッド上でフェルスタッペンのマシンを応急修理しました。人数も少ない中、去年以上に緊迫したのでしょうね。

本橋CE:そう思います。でも実際に見ていて、本当にプロフェッショナルの仕事でしたね。今回はレッドブルでしたが、どのチームでも同じようにやり遂げるんだろうと思いながら見てました。

──グリッド上のメカニックの人数も、通常より少ないのですか?

本橋CE:具体的な人数は把握していませんが、ホンダ側でいうと人数は減ってます。両チームを見るチーフメカニックも、私同様グリッドには行ってません。

──そうすると万一レーススタート直前のグリッド上でパワーユニット関係のトラブルが起きた際には、リモートで指示を出すしかない。

本橋CE:そうですね。過去にもいろいろトラブルがありましたし、その辺の経験をおさらいして、減った人数でどう対応しようとか、事前にストーリーを想定しながら準備してます。


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