残り30周を切って、ソフトタイヤを装着しているバルテリ・ボッタス(メルセデス)がハードタイヤのフェルスタッペンに猛追してくる。
46周目
フェルスタッペン:後ろにいるのはボッタス?
レッドブル・ホンダ:そうだ。彼は中古タイヤだ
すると今度はフェルスタッペンの前に周回遅れのマシンが現れてくる。
フェルスタッペン:前の奴らをどかしてくれ。こっちはいま2位争いをしているんだからね
レッドブル・ホンダ:わかってる
フェルスタッペン:ボッタスとの差はどれくらい?
レッドブル・ホンダ:真後ろにいる
しかし、ボッタスはフェルスタッペンを抜けない。するとメルセデスは49周目にボッタスをピットインさせ、新品のハードタイヤを装着させる。そして、フェルスタッペンを逆転するための指示をピットアウトしたボッタスに送る。
メルセデス:ターゲットペースは1分18秒5だ
それを聞いたボッタスは52周目にターゲットペースを上回る1分17秒913で走行。フェルスタッペンをーとの差を詰めていく。

メルセデスはトップを走るハミルトンにも中古のミディアムタイヤを装着させており、すでに20周を走行。
ハミルトン:このタイヤはグレートじゃない
一方、ボッタスのレースエンジニアは残り15周となったところで檄を飛ばす。
メルセデス:あと6周で追いつくぞ
するとフェルスタッペンのレースエンジニアも反応する。
レッドブル・ホンダ:ペース戻してくれ。
フェルスタッペン:やっている
残り10周を切ったところで、2番手のフェルスタッペンとの差がピットロス以上となっていることを確認したハミルトンのレースエンジニアがハミルトンにこう伝える。
メルセデス:いまフリーストップだ(ピットストップしても順位に影響がないこと)。ピットストップするかどうか、考えている
ハミルトン:じゃ、ソフト、使える?
一度はピットインの指示を出したが、インラップの途中でステイアウトの指示。
ハミルトン:どうした?
メルセデス:ちょっと待ってくれ。もう一度、確認する