更新日: 2020.07.27 13:12
開幕3戦で進歩を示すも「現時点ではメルセデスに立ち向かえる状況にはない」/ホンダF1山本MDインタビュー(1)
──今後に向けては?
山本MD:レッドブル・ホンダとして、現時点ではメルセデスに立ち向かえる状況にはないということを、レッドブルとホンダが意識を共有して、コミュニケーションを図からなければなりません。ですから、イギリスGP前に首脳陣同士でミーティングをやることにしました。
──緊急ミーティングですか?
山本MD:緊急ミーティングではありません。もちろん、技術的な話し合いはテクニカルコミッティでしっかり行われていますが、ステコミといって、ステアリングコミッティ(プロジェクトの運営を行う運営委員会)をわれわれホンダはレッドブルの首脳陣とこれまでも行ってきたのですが、新型コロナの影響で今年はまだ一度も開かれていなかったんです。
本来なら、3月のオーストラリアGPのときにやる予定だったのですが、ああいう形でキャンセルになり、その後もテレビ会議でやっても良かったのですが、新型コロナでファクトリーがシャットダウンしたりして……。もちろん、この3連戦で何度か話し合っていますが、正式にきちんとやろうと。そこでRB16のこととか、ホンダのパワーユニットの進化とか、今後どのように戦っていくかを含めて、しっかりと話し合いたいと思っています。
──ステアリングコミッティのメンバーは?
山本MD:通常のコアメンバーは、研究所側は浅木(泰昭/HRD Sakura所長、F1パワーユニット開発責任者)、田辺(豊治/テクニカルディレクター)。青山からは私と本部長の渡辺(康治/ブランド・コミュニケーション本部長)です。レッドブルのコアメンバーはマルコさんとクリスチャンです。あとは話し合う内容によっていろんな人が加わります。たとえば、技術的な内容であれば、エイドリアン・ニューウェイさんは必ず参加しますし、場合によっては、(ピエール・)ワシェ(テクニカルディレクター)さんが来られるときもあります。
──いつ、どこで行うのでしょうか。
山本MD:今回はクリスチャンと話をして、イギリス・ミルトンキーンズにあるレッドブル側のファクトリーでやることになっています。7月29日か30日にあたりにやろうということになっています。