投稿日: 2020.08.01 14:56
更新日: 2020.08.01 14:59
更新日: 2020.08.01 14:59
フェラーリの失速最大の要因はパワーユニットと、開発を足踏みさせた世界情勢による不運
Sam Collins
Translation:Kenji Mizugaki
オーストリアGPの終了後、フェラーリのガレージではほとんど笑顔が見られなかった。2020年シーズン最初のレースの週末に、プレシーズンテスト以来多くの人が疑い、あるいは恐れていたことが、たしかな事実として突きつけられたからだ。
フェラーリSF1000の予選での最速ラップは、2019年SF90が同じサーキットで記録したタイムよりも1秒近く遅かった。一方、メルセデスは2019年より約0.3秒速くなっている。
つまり、メルセデスが期待に違わず進歩したのに対し、フェラーリはむしろ後退してしまったのだ。端的に言えば、イタリア人たちは前年より遅いクルマを作ったことになる。