Mineoki Yoneya

 Q2は最初のアタックでメルセデスAMG勢だけでなくレッドブル・ホンダ勢、レーシングポイント勢、そしてシャルル・ルクレール(フェラーリ)までもミディアムタイヤを履いてQ3進出を目指す。

 ボッタスは1分25秒015を記録してトップに立つが、ハミルトンはターン7の出口でリヤが流れてスピン。これでグラベルがコース上に散乱したため、清掃のためセッションは残り8分51秒で赤旗中断となった。

 2番手に1.129秒差のフェルスタッペン、3番手1.188秒差のルクレール、4番手ソフトタイヤのエステバン・オコン(ルノー)が1.237秒差、最終セクターでハミルトンに引っかかり「あり得ない!」と憤るカルロス・サインツが5番手。2番手から10番手まで0.5秒差の僅差のなか、ミディアムタイヤのストロールは8番手、アルボン9番手、ヒュルケンベルグ10番手という順位で、ダニエル・リカルド(ルノー)とアルファタウリ・ホンダ勢はタイムを出せていない。

 午後2時38分にセッション再開となり、ハミルトンは再び新品のミディアムを履いてコースへ。0.332秒差のタイムを記録し事実上Q2通過を決める。

 残り3分半で各車が2回目のアタックへ。ここでストロールとセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はミディアムを履き、アルボンとヒュルケンベルグはソフトタイヤで確実にQ2突破を狙う戦略を採った。メルセデスAMG勢とフェルスタッペン、ルクレールもソフトタイヤを履いてコースインし、他車のタイムアップ状況を見ながら保険の意味も含めてQ3の練習を行う。

 ストロールはターン16出口で縁石に乗りリヤをスライドさせながらも、11番手ガスリーと1/1000秒まで同タイムの10番手でなんとかQ2突破を決めた。アルボンは12番手、ヒュルケンベルグは13番手でQ2敗退、14番手クビアト、15番手ラッセルという順位になった。

 首位ボッタス、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手サインツ、5番手ルクレール、6番手オコン、7番手リカルド、8番手ノリスという順位で、9番手ベッテルはアタック1本目のソフトタイヤのタイムでQ3進出を決めている。上位3台とルクレール、ストロールの5台がミディアムタイヤでのQ3進出となった。

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第4戦イギリスGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)
2020年F1第4戦イギリスGP ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)

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