更新日: 2020.08.07 10:47
ホンダF1田辺TD会見:「伸ばせるところを伸ばしてトップとの差を縮めたい」頻発する電気系トラブルは原因究明中
──予選Q1からQ3にかけてのモードの伸び代が、メルセデスの方がホンダより大きいということですか。
田辺TD:彼らの持っている絶対値が、高いということだけだと思います。
──普段はそれを出していないということですか?
田辺TD:出す必要がない、ということでしょうね。エンジン屋からすると、そこは信頼性とのバランスですから。今の年間2基なり3基という使用制限からすると、どこまでダメージを許容して保たせるか。必要のない場面で使って、寿命を縮める必要はない。各場面の状況、そして自分たちの戦闘力に応じて、マネージメントしながら使って行くということです。
──言い換えればメルセデスの予選での速さは、よりハイパワーのエンジンモードを高い頻度で問題なく使えるということですか。
田辺TD:いえ、持っているパフォーマンスが高い。だから余裕のある使い方ができる。Q1は流してても、他が付いてこれない。Q2も同じ。Q3だけは絶対に獲りにいきたいので、そこそこの実力を出そうと。そういうことじゃないでしょうか。
──今季ここまで、電気系のトラブルが頻発している印象です。その原因は、何かあるのでしょうか。
田辺TD:今その質問に答えるのは、非常に難しいですね。低圧側も高圧側も、両方に問題が出ている。それが、なぜなのか。何か特別なこともやっていないし、その都度対策は打っています。
──ベンチでのトラブルの再現は、できていますか?
田辺TD:いえ、なかなか難しいです。明らかに見てわかるような、再現できるトラブルもある。一方でいろんな理由が絡み合って、調査中のトラブルもあります。