取材・まとめ 柴田久仁夫

──今年のレッドブルは、去年より速くない。今年のあなたが速いのは、去年のレッドブルマシンの恩恵も受けているのかなと思ったのですが。

ガスリー:レッドブルからは足回りなどがメインで、車体性能の肝になる空力は、アルファタウリが独自開発しているはずだ。だからそこはあまり関係ないと思うよ。何よりレッドブルは、去年も今年も十分速いよ。ただメルセデスは、それを上回る進化をしてるということだね。

──同じシルバーストンでのレースですが、先週から今週にかけてさらに速さを増したように見えます。どんなステップアップをしたのでしょう?

ガスリー:車体のアップデート自体は特にないけれど、初日から2日目にかけてのセットアップ変更で、マシンバランスを大きく改善できた。今週末はそれが大きいね。

 ただ風に対しては、影響を受けやすい。多くのドライバーが同じことを言っていたけど、僕らのクルマは特にナーバスな感じだ。挙動が一気に予測不能になってしまう。そこは大きな改善課題のひとつだ。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第5戦70周年記念GP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

──マルコ博士の話題をぶり返しますが(笑)、メッセージは送ってないとのことですが、逆に向こうから「よくやった!」などのメッセージは届いていないのですか?

ガスリー:しつこいねえ(笑)。それも、ないよ。時々はメッセージのやり取りはあるし、グリッド上で話をすることもあるけどね。

──今の活躍が続くと、レッドブルへの復帰も視野に入ってくるのではないかと思います。それともずっと、アルファタウリにいてもいいですか?

ガスリー:(苦笑)僕もレーシングドライバーのひとりだから、最高のクルマに乗って最高の結果を出したいと、いつも思っているよ。でも今は移籍の話とか、全然考えていない。このチームで最高の走りをすることだけを考えている。公式コメントとかじゃなくて、本当にそう思ってるよ。アルファタウリ・ホンダでポールを取ったり、優勝できたりしたら、それはそれで最高じゃないか。

2020年F1第5戦70周年記念GP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第5戦70周年記念GP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

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