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投稿日: 2020.08.10 15:57
更新日: 2020.08.10 20:16

田辺TDレース後会見:すべてが噛み合って掴んだ勝利は「レッドブルとホンダ双方のモチベーションが上がる結果」


F1 | 田辺TDレース後会見:すべてが噛み合って掴んだ勝利は「レッドブルとホンダ双方のモチベーションが上がる結果」

──今回の勝利を、田辺さんはどう捉えていますか。

田辺TD:皆さんもご覧になっておわかりのように、予選もレースもメルセデスが速い。マシンパッケージだけでなく、ドライバーもチームの総合力も抜きんでている。みんながきっちり仕事をして、結果を出しています。それを崩すのは、なかなか難しい状況でした。

 ドライバーはよく「F1に魔法はない」と言ったりしますが、日々の開発でコンマ1秒詰めるのは本当に大変です。ましてやメルセデスとの差は、もっと大きい。それが今回は、レースの状況を予想して、チームが予選から手を打った。実際には、ハードでQ2を通過するのはかなりギリギリで、リスクのある選択でした。

 しかしアグレッシブに敢行して、成功させた。そしてレースでも、総力で勝ちに行った。絶対値というか、総合力ではまだまだ差があるのですが、それでも王者に十分挑んでいける。それが見えたのは、大きかったですね。

 特に今年は開催スケジュールが過密で、それを縫って開発を続けるのも本当に大変です。そして一度勝ち始めると、その勢いを止めるのはなかなか難しい。閉塞感が出てきかねない。そんななかでのこの勝利は、レッドブルにとってもホンダにとっても、モチベーションがさらに高まる結果でした。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第5戦70周年記念GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

──表彰台下には関係者が集まってましたが、レッドブル側とはどんな言葉を交わしましたか。

田辺TD:あそこでは、みんなで「ありがとう、頑張ったね」と言い合いました。その後のミーティングでは(レッドブルの)クリスチャン・ホーナー代表が「ホンダもありがとう」と言ってくれ、その際にフェルスタッペンからも「グッジョブ」と言葉をかけられました。

──昨年同様、気温が高い方がホンダ製パワーユニットには有利といえるのでしょうか。

田辺TD:この程度の気温、路面温度は、パワーユニットにとっては全然高温ではありません。ホンダだけでなく他のメーカーも、おそらくそうだと思います。

──レース中の無線からも、頻繁にエンジンモードを変えていた印象です。昨年のオーストリアでの初優勝がそうでしたが、1レースで使う分以上を前借りしたと、あの時田辺さんは言ってました。今回も勝負をかけるべき時に、前借りをしていたんでしょうか。

田辺TD:今回は前借りせずに済みました。プッシュしながら使ったのは事実ですが、無謀な使い方はしてません。

2020年F1第5戦70周年記念GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が今季初優勝
2020年F1第5戦70周年記念GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が今季初優勝
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第5戦70周年記念GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
ホンダF1 山本雅史マネージングディレクター&田辺豊治テクニカルディレクター
2020年F1第5戦70周年記念GP土曜日 ホンダF1 山本雅史マネージングディレクター&田辺豊治テクニカルディレクター


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