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投稿日: 2020.08.16 21:06

【気になる一言】メルセデスF1代表は去就を明言せず。ハミルトンは「トトの決断を完全にサポートする」と尊重


F1 | 【気になる一言】メルセデスF1代表は去就を明言せず。ハミルトンは「トトの決断を完全にサポートする」と尊重

 こうしたやりとりが金曜日にあったため、メルセデスのドライバーふたりに、ウォルフの将来についての質問が行われたわけだ。まず、ハミルトンがこう答えた。

「忘れてはいけないのは、僕たちのチームには非常に多くのスタッフがいるということだ。チームにはだいたい2000人のスタッフがいる。だから、そのなかのひとりの将来によって、僕がとどまるかどうかを決定することはないということだ」

「確かに僕たちは(ウォルフとともに)チームを構築し、成長させ、常勝集団にした。でもそれは個人によって成し遂げられたわけではない。僕は彼(ウォルフ)と一緒に仕事をするのが楽しいし、彼と交渉するのも楽しいので、彼が(チーム代表として)とどまることを願っている。トトには本当に感謝しているし、彼の決断を完全にサポートするつもりだ」

2020年F1第6戦スペインGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第6戦スペインGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ボッタスにとってもウォルフは特別な存在だ。かつて自分のマネージャーを務め、F1への道を切り開き、メルセデスへと導いた人物だからだ。
 
「確かにトトはチームにとって非常に重要な人物だが、ルイスが言ったように、すべてがひとりの人物によって成し遂げられたわけではなく、チーム全員の努力によって達成されたものだ。チームには非常に多くの重要なスタッフがいるから、彼がどんな決断を下しても、僕はそれを尊重し、彼の幸せを願っている。人生とは、自らの夢を追いかけるもので、それによって人々は幸せを得る」

「もちろん、彼が出て行くとしたら、それは残念なことだ。なぜなら、彼は僕にとってとても大切な人だから。でも正直、いまチーム内で何が起きているのかわからない」

 ドイツのメディアは、ウォルフはチーム代表としては契約を更新せず、故ニキ・ラウダと同じように非常勤会長のような形でチームに残るのではないかと伝えている。あるいは来年からアストンマーティンとしてスタートを切るローレンス・ストロール率いるレーシングポイントへ移籍するという噂もある。

 果たして、ウォルフはどんな決断を下すのか。

バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2020年F1第6戦スペインGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2019年F1第17戦日本GP バルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝、メルセデスがコンストラクターズタイトル6連覇を達成
2019年F1第17戦日本GP バルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝、メルセデスがコンストラクターズタイトル6連覇を達成


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