投稿日: 2020.08.18 07:02
更新日: 2020.08.18 12:20
更新日: 2020.08.18 12:20
ホンダF1田辺TDレース後会見:メルセデスの1-2阻止も、差は縮まらず「まだまだ戦闘力を上げないと勝てない」
取材・まとめ 柴田久仁夫
──2月のテスト時に比べメルセデスとの差は開いている印象だと予選後に言ってましたが、レース後もその印象は変わっていないのですか?
田辺TD:テストでは基本的に、ショートランしかしていない。つまり1周の速さの差ということです。今日のレース結果からいうと、さっきも言ったようにコンマ数秒程度の差ではオーバーテイクは難しい。負けているのは、明らかです。
──3月から7月までのオフ期間に、メルセデスがさらに開発を進めた。そこで差が開いたことが、改めてわかったということですか。
田辺TD:そうですね。
──パワーユニットも車体も?
田辺TD:その割合はわかりませんが、両方だと思います。稼働日と伸び代は、単純に相関関係にあります。『1日これだけ仕事すれば、これだけ進歩する』、それが正常進化なわけです。失敗することもありますが、その場合も必死にリカバリーするので、ある線を越えると進歩していきます。ファクトリーの全面シャットダウンが明けてからは、どのチームも休んでいません。それなりに開発の傾きが維持されるなか、メルセデスの傾き方が我々より高かった。そのためにもともとあった差が、さらに開いた。そういうことです。
──最初の3連戦は1勝もできなかったのが、今回の3連戦は1勝できました。開幕戦以降の比較では、今回の3連戦で若干メルセデスに追い付いたと感じていますか?
田辺TD:いえ。その差はなかなか縮まっていないというのが、実感です。歴然とした差は、今もあります。
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