取材・まとめ 柴田久仁夫

──レース結果では7位入賞が最高位なのですが、今年の力関係からすると、その位置が精いっぱいという感じですか。

本橋CE:う〜ん、あともうひとつ、ふたつはいけるかな、そこまでは絡みたいなと、手応え的には思っているんですけどね。

──予選で7番グリッドを獲っても、それがレースで活かせなかったということでしょうか。

本橋CE:そこがまさにレース中のコンディション変化に対して、安定したパフォーマンスを発揮し続けることができなかったということですね。予選一発とか、レースでもフリーで走れている時は、本来のパフォーマンスが発揮できています。

 あとはトラフィックでの走行とかを、いかにうまくこなすか。そういう状況でもパフォーマンスを維持できるようにしたいところです。

2020年F1第5戦70周年記念GP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)のバトル
2020年F1第5戦70周年記念GP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)のバトル

──次の3連戦も、スパ・フランコルシャン、モンツァ、ムジェロと、難易度の高いサーキットが控えてます。どのような見通しですか。

本橋CE:パワーユニット(PU)側にとっては、けっこうタフなサーキットが続く。力の入れどころ、抜きどころを、しっかり見極める必要があります。車体側は正直、走ってみないとわからないですね。

 ただおしなべて言うと、そんなに得意、不得意の差がなくなっている。少なくともスペインGPレベル、できればもう少し上を目指せればと思っています。

──昨年と比べても、今年のパッケージは得意、不得意の差が小さくなっている?

本橋CE:そう思っています。

──このままいくと、次戦ベルギーGPからPUの予選モードが禁止になります。ガスリーは残念がってましたが、チーム側の反応はいかがでしたか。本橋さん自身は、どんな思いを抱いていますか。

本橋CE:まだ見えない部分が多いので、何とも答えにくいですね。FIAがどれだけの制限を求めてくるかにもよりますし。それに合わせて、対応していくしかない。一般論で言えば、予選は最大パフォーマンスを発揮する場ですよね。そう思ってやってきたので、ちょっと残念な気持ちはあります。

 ただチームが受け入れるのなら、そのなかでやっていくしかない。今度はレースで違う使い方をして、どれだけ戦っていけるかということですね。その辺の興味はあります。

──一発の速さへの影響は、各メーカーによって違うのでしょうか?

本橋CE:他のチームがどういう使い方をしているのかわかりませんが、パフォーマンスと信頼性をどう高いレベルで両立させて、速さに繋げるかということですからね。

2020年F1第6戦スペインGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第6戦スペインGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第6戦スペインGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第6戦スペインGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第5戦70周年記念GP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

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