──レース結果では7位入賞が最高位なのですが、今年の力関係からすると、その位置が精いっぱいという感じですか。
本橋CE:う〜ん、あともうひとつ、ふたつはいけるかな、そこまでは絡みたいなと、手応え的には思っているんですけどね。
──予選で7番グリッドを獲っても、それがレースで活かせなかったということでしょうか。
本橋CE:そこがまさにレース中のコンディション変化に対して、安定したパフォーマンスを発揮し続けることができなかったということですね。予選一発とか、レースでもフリーで走れている時は、本来のパフォーマンスが発揮できています。
あとはトラフィックでの走行とかを、いかにうまくこなすか。そういう状況でもパフォーマンスを維持できるようにしたいところです。

──次の3連戦も、スパ・フランコルシャン、モンツァ、ムジェロと、難易度の高いサーキットが控えてます。どのような見通しですか。
本橋CE:パワーユニット(PU)側にとっては、けっこうタフなサーキットが続く。力の入れどころ、抜きどころを、しっかり見極める必要があります。車体側は正直、走ってみないとわからないですね。
ただおしなべて言うと、そんなに得意、不得意の差がなくなっている。少なくともスペインGPレベル、できればもう少し上を目指せればと思っています。
──昨年と比べても、今年のパッケージは得意、不得意の差が小さくなっている?
本橋CE:そう思っています。
──このままいくと、次戦ベルギーGPからPUの予選モードが禁止になります。ガスリーは残念がってましたが、チーム側の反応はいかがでしたか。本橋さん自身は、どんな思いを抱いていますか。
本橋CE:まだ見えない部分が多いので、何とも答えにくいですね。FIAがどれだけの制限を求めてくるかにもよりますし。それに合わせて、対応していくしかない。一般論で言えば、予選は最大パフォーマンスを発揮する場ですよね。そう思ってやってきたので、ちょっと残念な気持ちはあります。
ただチームが受け入れるのなら、そのなかでやっていくしかない。今度はレースで違う使い方をして、どれだけ戦っていけるかということですね。その辺の興味はあります。
──一発の速さへの影響は、各メーカーによって違うのでしょうか?
本橋CE:他のチームがどういう使い方をしているのかわかりませんが、パフォーマンスと信頼性をどう高いレベルで両立させて、速さに繋げるかということですからね。


