また現在WECでチームを運営しているコレスは、古い“友人”であり、メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフも標的にした。コレスは2013年に、ウォルフが金を払わなければ、自身が録音した衝撃的な会話の内容を明らかにすると脅したのだ。
伝えられるところでは、この一件はF1の当時の最高権威者バーニー・エクレストンの助けによって、内密に解決されたという。それから7年後もふたりは不仲のままであるが、コレスはウォルフとレーシングポイントのオーナーであるローレンス・ストロールの間の密接な関係に疑問を抱いている。
「私だったらメルセデスグループとして、モータースポーツの責任者がなぜいつも彼(ストロール)のボートやグシュタードで休暇を過ごしているのか、またなぜ多くのことが起きているのか自問するだろう。私の見解ではそうした出来事が完全に法令を遵守しているとは思えない」
「彼らは非常に緊密な繋がりを持っていると思う。これは私の個人的な意見だが。しかし私だけの意見でもない。他の人々も同じ意見を持っている」
一方、第6戦スペインGPが行われたバルセロナでは、ウォルフはメルセデスがレーシングポイントの設計プロセスに関与したという主張を「完全にナンセンスだ」としてふたたび一蹴した。
「写真以上のレベルでマシンをコピーしたら、我々には分かるだろう」とウォルフは語った。
「だから私の意見ではそんな議論を追求するのは完全にナンセンスだ。誰かがその議論に固執するのなら、私は我々のブランドを断固として守るだろう」
