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投稿日: 2020.08.25 06:14
更新日: 2020.08.25 09:25

ホンダF1山本MDが語る角田裕毅と松下信治。レッドブルのスタッフを盛り上げたバルセロナでの優勝争い


F1 | ホンダF1山本MDが語る角田裕毅と松下信治。レッドブルのスタッフを盛り上げたバルセロナでの優勝争い

──アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表が、「角田は遅かれ早かれ、アルファタウリを運転する」と発言しました。トストさん特有の気配りというか、リップサービス的要素が強いのかなと個人的には思いました。

山本MD:それはあったと思います。ただこの週末フランツと話した時には、「裕毅、凄くいいね」と言ってくれていた。フランツに限らずレッドブルとしては、角田くんはまだ20歳で、その若さであれだけの走りを見せる日本人は非常に魅力的だと、そう思っているようですね。

──それは、うれしいですね。

山本MD:本当ですよ。いい流れかなと思います。

──レッドブルジュニアのなかでは、今のところ角田くんが抜きんでているのでしょうか。

山本MD:そうですね。そこも角田くんが持っている運なのか、スーパーフォーミュラのユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)は、まだひとつもレースできてない(註:次戦ベルギーから、急きょF2に参戦)。(リアム)ローソンはFIA-F3でいい走りをしていますが、すぐF1というわけじゃないですしね。その意味では、角田くんしかいない。本当に楽しみです。

ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)
ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)
2020年FIA-F3第5戦イギリス レース1 リアム・ローソン(ハイテック)
2020年FIA-F3第5戦イギリス レース1 リアム・ローソン(ハイテック)

──最後に松下信治選手について、話してもらえますか。今年はホンダの支援を離れていますし、もし差し支えがあれば個人的な印象でもけっこうです。

山本MD:いえ、問題ありません。レース1での優勝は、非常にうれしかったです。ノブにもすぐに、メールで「おめでとう」と送りました。今年はホンダドライバーではないのですが、日本人として君が代を現場で聴けるのは単純にうれしいことです。今年はずっと苦しんで、落ち込んでいましたけど、「これで立ち直れます」って、返事をくれました。実際にレース2も、いい走りをしていました。気持ちが切り替えられたんじゃないかな。

──ふたりの日本人が競い合って、上位入賞を重ねるといいですね。

山本MD:本当にそう思います。そうしたら、うれしいですねえ。そう思っているのは僕らだけじゃないみたいで、レース1をエンジニアリングルームで観ていたレッドブルのエンジニアたちは、すごく盛り上がってたそうです。一時トップと、3番手を走っていたでしょ。僕は隣の部屋でホーナー代表たちと観ていたのですが、エンジニアたちと一緒だった田辺(豊治テクニカルディレクター)が、「日本人が1、3番手だ」って、盛り上がってたと。いい話です。

2020年FIA-F2第6戦スペイン レース1
2020年FIA-F2第6戦スペイン レース1 今シーズン初優勝を飾った松下信治(MPモータースポーツ)


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