これで順位は1位 ハミルトン、2位 ロズベルグ、3位 フェルスタッペン、その後ろに4位 ニコ・ヒュルケンベルグ、5位 キミ・ライコネン、6位 フェリペ・マッサ、7位 セバスチャン・ベッテルと続く。
フェルナンド・アロンソはターン3の立ち上がりでカルロス・サインツJr.に幅寄せされ、「ターン3でトロロッソに押し出されたせいで3つほどポジションを失った。本当に信じられない!」と怒りを露わにする。これに対しサインツJr.には5秒ペナルティが科せられた。
ハミルトンは少しずつロズベルグを引き離していき、追い抜きが難しいサーキットだけにレースは膠着状態に入り、ベッテルは「(マッサが)ストレートが速すぎて抜けなくてスタックしている」と訴える。
13周目のターン4で仕掛けるがマッサが際どくブロックしベッテルは「バカげている!」と不満の声を上げる。同じく「抜けないから戦略で別の何かを考えてくれ」と訴えたグロージャンは11周目にピットインしてミディアムに交換する。
これを機にピットストップが始まり、13周目にフェルスタッペン、サインツJr.、マグヌッセンらがピットインしてミディアムに履き替える。これでフェルスタッペンはリカルドの後方に戻りアンダーカットを許してしまった。
翌14周目にはヒュルケンベルグとマッサもピットイン。スーパーソフトでスタートした各車が続々とミディアムに交換していくが、ソフトでスタートしたアロンソも16周目にピットイン、フラットスポットに耐えながら走っていた首位ハミルトンも17周目にピットへ向かいミディアムタイヤに履き替える。
20周目にロズベルグ、ライコネン、セルジオ・ペレスがピットイン。ベッテルだけがソフトタイヤで長く引っ張り、ミディアムのメルセデスAMG勢に勝るとも劣らないペースで走り続ける。
ハミルトンは「このタイヤはフィーリングはグレートじゃない」と訴えるが、ペレスがピットインして前が開けたレッドブル勢は、戦略の違いから22周目のターン7でリカルドがフェルスタッペンを先行させる。前がクリアになったフェルスタッペンはロズベルグとのギャップをじわじわと縮めていく。

29周目にピットインの指示をスルーした首位ベッテルが32周目にようやくピットインし、ミディアムに交換。ライコネンの後方6位でコースに戻った。しかし僚友ライコネンを始め多くのドライバーがミディアムタイヤのグリップが低くフィーリングが好ましくないと無線で不満を述べている。