F1メキシコGP決勝トップ10ドライバーコメント
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=3位
ポイントを獲得でき、ドライバーズ選手権3位の座を確定できたのでもちろん喜んでいる。今年この結果を出せたことを心から誇りに思う。表彰台に上ってエンジョイできればよかったが、今日の状況では仕方がない。
面白いレースだった。レース後には、あのインシデントのことでかなり苛立っていた。それでもあのバトルはすごく楽しかったよ。最後の最後に前を追いかけるのは、ひとりで走っているよりずっと面白い。レースが活気づいてピリっとしてきた。クールな一日だったよ。
僕はレースをするのが好きだし、決勝後にペナルティが出るのは理想的ではないと思う。でも今日はそうなると思っていた。僕はひとつの動きにコミットしていたが、彼(ベッテル)が寄せてきた。レースはタフであるべきだけど、ブレーキング時の進路変更についてはすでに話し合って、規則も定まっている。
唯一がっかりしているのは、あの瞬間(表彰式)にスタジアムにいられなかったことだ。でも表彰台はまだあるから、これから行って、皆と写真を撮ってくるつもりだよ。
(3位が確定する以前に、ベッテルの走りについて語り)セブは最近皆が文句を言っていたことをやった。ブレーキング時に動いたんだ。僕はそう思っている。
(表彰台に上がった)彼はにこにこしているけど、僕としては彼はあそこにいるべきではないと思う。あんな動きをしたんだから。
彼はブレーキングしながらどんどんドアを閉め続けていった。僕は接触を避けようとしてブレーキをロックさせたけど、彼はドアを閉めていき、最終的に僕には行き場がなくなった。最近皆が文句を言っていた、問題の行為を彼は今日僕にしたんだ。
もちろん激しくレースをするのは大好きだ。そこは誤解しないでほしい。ブレーキをロックさせたり、ちょっとぐらいなら接触もオーケーだ。でもブレーキング中に動くという行為は……。防御しているときには早い段階で動いて、そこから方向を変えてはだめなんだ。
セブが前にいて、僕が仕掛けた。僕がゲームに勝ったんだ。そしたら彼は「おっと失敗。なんとかミスを取り戻そう」って感じの行動に出た。僕に言わせればそれは正しいことじゃない。
■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=4位
レース終盤、コースオフしたけれど、それはルイス(・ハミルトン)が1周目のターン1でやったのとほとんど同じだ。彼はコースオフしてアドバンテージを得た。僕はアドバンテージを得ていない。ブレーキングの時点で僕の方が前にいて、コースに復帰した時、同じ間隔で前に立ったんだ。このペナルティは理解できないよ。
でもスチュワードがセブを罰しようと決めたのはささやかな正義だと思う。あれは明らかに間違った動きで、今の規則で罰せられるものだからね。皆が毎週規則に従ってさえいれば、レース後にいらいらすることもなくなるだろう。
ダニエル(・リカルド)が表彰台を獲得したことがすごくうれしい。強力な走りをした結果だし、チームにとって素晴らしい結果だよ。これによって僕らはコンストラクターズ選手権2位獲得に少し近づいた。それにダニエルはドライバーズ選手権で3位を確定させたんだよね。
少しストレスを感じたけれど、最終的には皆が笑顔で週末を締めくくることができた。
スーパーソフトでもう少し長く走っていれば、ニコ(・ロズベルグ)をオーバーテイクするチャンスが出てきたかもしれない。でも結局のところ、ここでは直線スピードの関係でオーバーテイクに苦労するだろうことは分かっていた。
メキシコのファンは今年も最高だね。雰囲気も音も素晴らしかった。