更新日: 2020.09.07 12:41
ピレリが予測不可能かつ魅力的なグランプリを振り返る「ガスリー、サインツ、ストロールを祝福したい」
プレスリリース
2020 イタリアグランプリ 決勝
アルファタウリ・ホンダのガスリー、初優勝を飾る
赤旗中断が発生したレースで全3種類のコンパウンドを使用
2020年9月6日、モンツァ
キーポイント
・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、全3種類のピレリタイヤを使用して、モンツァでF1初優勝を飾りました。26周目に発生した赤旗中断に伴い、ドライバーたちはピットでタイヤ交換を行いました。16:20に再スタートしたイタリアグランプリは、残り27周のスプリントレースの様相を呈することとなりました。
・レーシングポイントのランス・ストロールは赤旗によるフリーピットストップを有効に活用し、3位を獲得しました。ストロールは、赤旗中断前にただひとりピットストップを行っていませんでした。
・メルセデスのルイス・ハミルトンは、ポールポジションからのスタート後トップを走行していましたが、10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを科されました。ハミルトンは、イエロー・ミディアムタイヤでの再スタート後、このペナルティを実行しホワイト・ハードへのタイヤ交換を行いました。最下位でコースに戻ったハミルトンは、最終的に7位でフィニッシュしました。
・赤旗前にも多様なタイヤ戦略が展開されていましたが、再スタート時には、全3種類のコンパウンドが登場するなど、広範囲に渡るタイヤの使用が見られました。そのようななか、トップ6はミディアムタイヤで再スタート後のスティントを走行しました。
・再スタート後、ピットストップは発生しませんでした。ルノーのエステバン・オコンは、レッド・ソフトで27周を走行し、8位でフィニッシュしました。
・温暖なドライコンディションが継続し、再スタート時の気温は30度、路面温度は41度でした。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハードC2:ルイス・ハミルトンはファイナルスティントで、優勝したガスリーは赤旗中断前の第2スティントでハードを使用しました。
・ミディアムC3:大半のドライバーが再スタート時にミディアムを選択しました。スピードと耐久性をあわせ持つミディアムは、高速スプリントレースでその特徴を実証しました。
・ソフトC4:再スタート時、アルファロメオの両ドライバーとルノーのオコンがソフトを装着しました。また、レーススタート時のグリッドトップ10は、全員ソフトを装着していました。
ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「全3種類のコンパウンドが良好に機能していました。レース戦略は、赤旗によってリセットされました。セーフティカー導入後の赤旗中断が、極めて予測不可能かつ魅力的なグランプリを演出しました。実質的に27周のスプリントレースになったことで、ドライバーたちは、レース後半を走り切るタイヤをマネージメントする必要がありました」
「記憶に残る完璧にマネージメントされた優勝を達成したピエール・ガスリーとアルファタウリをはじめ、表彰台を獲得したマクラーレンのカルロス・サインツ、レーシング・ポイントのランス・ストロールを祝福したいと思います。このトップ3はまったく異なる戦略を使用していました」
■2020年F1第8戦イタリアGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハードタイヤ
ルイス・ハミルトン:1分22秒746
ロマン・グロージャン:1分24秒785
アレクサンダー・アルボン:1分24秒888
・ミディアムタイヤ
ルイス・ハミルトン:1分23秒504
カルロス・サインツJr.:1分23秒882
ランス・ストロール:1分23秒897
・ソフトタイヤ
エステバン・オコン:1分24秒490
ルイス・ハミルトン:1分24秒626
キミ・ライコネン:1分24秒835
■最長スティント
・ハードC2:ロマン・グロージャン、アレクサンダー・アルボン、ルイス・ハミルトン 27Laps
・ミディアムC3:ジョージ・ラッセル、カルロス・サインツJr.、バルテリ・ボッタス、ニコラス・ラティフィ、ランド、ノリス、ダニエル・リカルド、ランス・ストロール、ピエール・ガスリー、セルジオ・ペレス、ダニール・クビアト 27Laps
・ソフトC4:キミ・ライコネン、エステバン・オコン、アントニオ・ジョビナッツィ 27Laps