更新日: 2020.09.14 11:35
赤旗2回、完走12台のサバイバルレースでアルボンが初表彰台を獲得。優勝はハミルトン【決勝レポート/F1第9戦】
ここでハミルトンがターン1のアウト側からボッタスをかわして首位に浮上、4番手アルボンはホイールスピンが多く7番手まで後退。2番手ボッタス、3番手ルクレール、4番手ストロール、5番手ペレス、6番手リカルドという順位になった。
トップに立ったハミルトンはターン6や9など高速コーナーでタイヤをいたわりながら2番手ボッタスとのギャップをコントロールしながら走っていく。3番手ルクレールは数周のうちに10秒以上離れていく。
15周目のターン1でリカルドがペレスのディプロイメントが切れたところを見逃さずDRSでパスして5番手へ。18周目のターン1ではストロールがルクレールを、そしてアルボンがDRSを使ってペレスをアウト側からパスしていった。そして19周目にはリカルドもターン1でルクレールをパスし、20周目のターン1ではアルボン、21周目にはペレスもルクレールをパスしていった。
ソフトタイヤに苦しむルクレールは21周目にピットインしてハードタイヤに履き替え、最後まで走り切る戦略に。残り周回数を考えればライフはギリギリだが、プランCという捨て身の戦略に出た。
レースが膠着状態に入るなか、27周目にリカルドが先陣を切ってピットインしミディアムに交換。28周目のターン1ではノリスがペレスをオーバーテイクし、ペレスはこの周ピットインしミディアムに。
29周目にはノリス、クビアト、ラッセルがピットイン。30周目にはストロールがピットインし、メルセデスAMGは左フロントにバイブレーションが出ているボッタスを優先して31周目にピットインさせハードタイヤに交換する。
首位ハミルトンはまだタイヤが残っているが、アンダーカットを阻止するためトラックポジションを優先して32周目にピットインさせてハードタイヤに交換する。アルボンもここでピットインしてこちらはミディアムタイヤに交換。
これで各車がタイヤ交換を終え、首位ハミルトン、2番手ボッタス、3番手リカルド、4番手ストロール、5番手アルボン、6番手ペレス、7番手ノリス、8番手ルクレール、9番手クビアト、10番手ラッセル、11番手ベッテルという順位になった。
首位ハミルトンはボッタスの7.7秒前方でコースに戻るが、ボッタスはファステストを連発してハミルトンを追いかけていく。しかしタイヤの摩耗は厳しく、両ドライバーに対して縁石を避けて走るように指示が出される。クビアトに追いかけられたルクレールは37周目にピットインしミディアムに履き替える。
43周目にストロールが突然高速のターン9でリヤタイヤのバーストに見舞われコースオフし激しくクラッシュ。リヤエンドが丸ごと折損するほどのクラッシュであり、パワーユニット周辺からは煙が上がる。これで再びセーフティカー導入となった。