更新日: 2020.09.14 11:35
赤旗2回、完走12台のサバイバルレースでアルボンが初表彰台を獲得。優勝はハミルトン【決勝レポート/F1第9戦】
ハミルトンはすでにストレートを通過しており、2番手ボッタス以下の各車が一斉にピットイン。ハミルトンは翌周ピットインすることとなったものの、首位をキープした。タイヤバリアが損傷を負っており、マシン回収に重機が入ることとなったため、レースは45周目で再び赤旗中断となった。順位は首位ハミルトン、2番手ボッタス、3番手リカルド、4番手アルボン、5番手ペレス、6番手ノリス、7番手クビアト、8番手ルクレール、9番手ラッセル、10番手ベッテルという順。
レースは午後5時12分に再開。その前に周回遅れのライコネンとグロージャンが先頭でコースインし周回遅れを取り戻し、46周目に各車がセーフティカー先導でコースインし47周目にスタンディングスタートで再開が切られた。全車がここでソフトタイヤに履き替えて残り13周のレースを戦うこととなった。
ボッタスは加速が鈍くリカルドが前へ。アルボンもペレスに抜かれたもののターン4で抜き返して4番手を取り戻した。
しかしボッタスはすぐにリカルドを抜き返して2番手へ。3番手リカルドの背後には4番手アルボンが迫り、5番手ペレス、6番手ノリス、7番手クビアト、8番手ライコネンはセーフティカー時のピットインで白線をカットしており5秒加算ペナルティを科されている。9番手ルクレール、10番手グロージャン、11番手ベッテル、12番手ラッセルという順になった。
51周目のターン1でアルボンはDRSを使ってアウトからリカルドをオーバーテイクし3番手へ浮上。さらに2番手のボッタスを追いかけていく。一方首位のハミルトンはここで1分19秒647のファステストラップを記録する。しかし53周目にはボッタスが1分19秒432でこれを塗り替え、残り2周の58周目にはハミルトンが1分18秒833でさらに大きく更新してファステストラップポイントを獲得した。
結局最後までメルセデスAMG勢の順位は入れ替わらず、ハミルトンは最後までトップを守ってチェッカードフラッグを受け今季6勝目、通算90周目を挙げた。2位ボッタス、3位にはアルボンが入りついに自身初表彰台を獲得。4位リカルド、5位ペレス、6位ノリス、7位クビアト、8位でフィニッシュしたライコネンはペナルティを受けに9位に後退し、8位ルクレール、10位ベッテルとフェラーリは1000戦記念の地元レースで辛くも2台入賞。ラッセルは入賞まで2.208秒届かず11位、マシンに大きなダメージを負ったまま走っていたグロージャンが12位。完走12台という大荒れのレースとなった。