セーフティカーは6周目にピットロードへ向い、7周目からレースが再開されるという連絡がレースディレクターから届く。しかし、6周目の最終コーナーへ向おうとしている時点でもまだセーフティカーのライトが点灯したままになっていることにハミルトンが疑問を投げかける。
ハミルトン:なんでセーフティーカーのライトの消灯が遅いんだ
この直後、切られた再スタートで、今度は後方集団で多重クラッシュが発生する。
アルファロメオ:アントニオ、だいじょうぶか?
ジョビナッツィ:あいつら、いったい何やってんだ。

サインツJr.:オー・マイ・ゴッド!! あれは危ないよ。
マクラーレン:だいじょうぶか? だいじょうぶだったら、何か言ってくれ。
グロージャン:前方で信じられない事故が起きた。あいつらは死にたいのか。いままで見た中で最悪の事故だ。
ライコネン:だれのせいかわからないけど、前をよく見てろよ。見たか? オレの前にいたヤツら、みんな全開で突っ込んで行ったよ。
これでレースは赤旗中断となる。スタートでトップに立ち、再スタートの際、リーダーだったバルテリ・ボッタス(メルセデス)はピットレーンに戻ってくると無線で状況を確認する。
ボッタス:いったい再スタートで何が起きた。
メルセデス:うしろが混乱した。
別のメルセデススタッフ:みんな駆け引きをしていて、ああなってしまったようだ。
メルセデス:レースはスタンディングスタートになりそうだ。
レース後、スチュワード(審議委員)は事故を審議。結局、事故を起こす明確な責任はどのドライバーにも科せられなかったものの、以下の12人のドライバーに警告が与えられた。

ケビン・マグヌッセン(ハース)
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)
アレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)
ランス・ストロール(レーシングポイント)
ダニエル・リカルド(ルノー)
セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
ランド・ノリス(マクラーレン)
エステバン・オコン(ルノー)
ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
カルロス・サインツ(マクラーレン)
レースは8周終了時点で一時中断となる。