もしバスールがライコネンを残留させるというミッションに成功すれば、今度はアルファロメオのもうひとつのシートを獲得するドライバーは誰なのかという点にスポットライトが当たることになる。
チームがジョビナッツィを残留させることもありえるだろう。だがその一方で、ニュルブルクリンクで行われる第11戦アイフェルGPのフリー走行1回目(FP1)にシューマッハーを起用するという発表により、シューマッハーがライコネンのチームメイト候補として“ポールポジション”についているという噂が大きく広まった。
バレット氏の持つ情報によれば、「(アルファロメオの)ふたつ目のシートの本命はシューマッハーである。しかしFIA-F2ではあと2レース残っているので、アルファロメオとフェラーリの持つ選択肢はオープンなまま」だという。

F2におけるシューマッハーのライバルにはカラム・アイロットやロバート・シュワルツマンなどがいるが、アイロットは同じくアイフェルGPのFP1にハースから参加することになっている。またシュワルツマンも最終戦アブダビGPのFP1に出走するが、どのチームのマシンをドライブするのかはまだ明らかになっていない。
バスールは、この3名がアルファロメオのシートを争っていることを認めた。
「シュワルツマンはルーキーとして非常に素晴らしい仕事をしているし、シューマッハーとアイロットもパフォーマンスを発揮している。選択肢がないよりも、素晴らしいドライバーのなかで選択肢があるというこの状況はとてもいいものだ」
「そしてアントニオもリストに載っている。我々が何をしたいのか、そしてフェラーリが何をしたいのかを考えるために、アントニオと話し合わなければならない」
しかしながらバスールは、3名のルーキー候補はF2の残りのレースに集中すべきだと指摘し「我々は決断を急いでいない」と述べた。
「たとえ(F2の)残りの2大会がシーズンのかなり最後の方で開催されるとしても、若手にとってはシーズンを終わらせることが大切だ」
「最終的なイメージを持つこと、そしてシーズンの真ん中で議論を始めないことが重要になる」

